高知と農業、あと哲学とか

農業のこと, 高知のことなどなど. ゆるゆる更新する雑記ブログ

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植物生理学

遺伝暗号の解読

DNA を構成する塩基は4種類 (アデニン (A)、シトシン (C)、グアニン (G)、チミン (T) )です (RNA では、チミンがウラシル (U) になります)。 塩基 これら塩基の並び方によってタンパク質のアミノ酸配列が決められています。もし4種類の塩基が、おのおの 1 個…

遺伝をつかさどる物質

1866 年、メンデルが遺伝の法則の論文を発表しました。 www.xtraetc.xyz その 3 年後の1869 年、スイスの生化学者 F. ミーシャーが、膿から死んだ白血球細胞の核を集めてリンを多く含む物質を精製し、ヌクレインと名付けました。このヌクレインは現在、クロ…

連鎖の解析法

[目次] 連鎖群 地図距離 ニ点交雑 三点交雑 連鎖群 遺伝子が連鎖しているということは、染色体上に遺伝子が線状に配列しているということです。 連鎖と乗り換え (交さ) - 高知と農業、あと哲学とか 連鎖しているグループ別に遺伝子を分けたときにできる遺伝…

「乗換え」の遺伝的・育種的意義

相同染色体は、減数第一分裂期に対合しますが、対合している染色体は合計 4 本の染色分体から構成されていることになり、この時期に相同染色分体間の任意の 2 本において、同じ場所で染色体の切断が起こってその部分を交換してつながることを、「乗り換え」…

連鎖と乗り換え (交さ)

2 組の遺伝子が別々の染色体上にあるときは、メンデルの独立の法則に従い、互いに独立に遺伝することにります。もし 2 個の遺伝子が同一染色体上にあるときは、遺伝に際して一緒に行動すると考えられます。このことを連鎖と言います。連鎖している遺伝子の発…

遺伝子の相互作用

遺伝現象は、いつも単純な 3 : 1 のメンデル比を示すとは限りません。表現型の発現は、実際にはさまざまな要因から影響を受けます。たとえば植物に対する温度や光などの外的な環境条件、あるいはホルモンや酵素などの内的な環境条件です。また、遺伝子間の相…

メンデルの遺伝の法則

メンデル (Gregor Johann Mendel, 1822-1884) は、遺伝に関して次の 3 つの法則を確立しました。 [目次] メンデルの遺伝の法則 優性の法則 分離の法則 独立の法則 メンデルの遺伝の法則 1. 優性の法則 対立形質をもつ 2 つの株の交配から得られる雑種第一世…

植物はどのような生き物か:植物の共通原理と定義

植物の大きさや形は、非常に多様です。1 cmにも満たない植物もあれば、100 m を超える高さに成長する植物も存在します。また地球上の植物が生育できる環境全てに適応した植物は存在しません。 [目次] 植物の基本的な特徴 植物の定義 植物と緑藻の共通点 陸上…

植物の、配偶子形成・重複受精

[目次] 配偶子形成 重複受精 配偶子形成 減数分裂は動物では卵巣と精巣で起こります。 www.xtraetc.xyz しかし、高等植物では、花の子房の中にある胚珠、おしべの葯の中で起こります。葯の中で減数分裂を行うのは、複相の小胞子(花粉)母細胞 (pollen mother …

植物の減数分裂

[目次] 減数分裂とは? 減数分裂と体細胞分裂の違い 減数分裂の過程 減数分裂とは? 有性生殖では、複相世代と単相世代とが交代で現れます。複相は基本数 (x、その生物種の生存に必要な最低限の染色体の総数) の 2 倍の染色体をもっていて、二倍体とも言いま…

植物の体細胞分裂

細胞が分裂する理由は、成長に必要な細胞の供給と、子孫を残すための生殖を可能にするためです。 細胞はその生命活動により構成成分を倍加させるので、細胞が大きくなります。そのことによって生じる細胞膜表面積と細胞体積とのアンバランスを元に戻さなけれ…

植物細胞の特徴

17 世紀、フックは世界で初めて細胞を観察しました。フックが観察した細胞は、植物のものでした。それから 1 世紀以上の後、1838 年に植物学者シュライデンと動物学者シュワンがそれぞれ独自に、すべての生物は細胞からなるという、細胞説を提唱しました。こ…

光周性とは何か

光周性 (photoperiodism) とは, 植物が日長の変化を感じて季節を判断し, 開花時期や休眠の導入時期などを決定する反応のことです. 日長感応性 (photoperiodic sensitivity, sensitivity to photoperiod) とも言います. 植物の成長は, 光・温度・湿度・栄養条…

春化: ヴァーナリゼーションとは何か

植物が低温によって花成が誘導されることを春化 (vernalization) と言い, 春化を人為的に行うことを春化処理と言います. 春化は 1918 年, ガスナー (G. Gassener) によって発見されました. ガスナーは, 秋まき型冬ライムギの種子を低温 (1 〜 2 ℃) で発芽さ…

花卉園芸における開花と温度の関係

植物は, 生育している場所の環境を感知して成長量を調節したり, 生育相の転換を決定していきます. このような植物にとって, 温度は光と同様, 重要な情報源です. 【目次】 植物の成長と温度 温周性と植物の成長 日周期の温周性 年周期の温周性: 低温要求・高…

花卉園芸における幼若相・花熟相

植物は種子発芽後, 花芽形成の起こらない「幼若相」(juvenile) を経て, 花成刺激に反応して花芽形成を開始できる能力のある「花熟相」 (ripeness to flower) へ移行します. 花卉園芸で取り扱われる植物には, どういった幼若相・花熟相があるのでしょうか. 【…

植物のロゼット状態とは? 花卉との関係は?

ロゼットとは, 宿根草にみられる休眠に似た現象です. 茎がほとんど伸びずに, 生育が停止しているように見えますが, 茎頂では葉の分化を続けている状態のことを言います. ロゼットという名称は, 上から見た形がバラの花形 = rosette に似ていることに由来しま…

花卉園芸と種子の休眠

植物における休眠 (dormancy) とは, 生育をほとんど停止している状態のことを言います. たとえば, 形成直後の種子や球根は, 発芽に好適な環境におかれても発芽せずに休眠状態にあります. 種子や球根だけではありません. 花木には春に萌芽し, 新梢の伸長が停…

花卉園芸と, 球根および花木の休眠

植物における休眠 (dormancy) とは, 生育をほとんど停止している状態のことを言います. たとえば, 形成直後の種子や球根は, 発芽に好適な環境におかれても発芽せずに休眠状態にあります. 種子や球根だけではありません. 花木には春に萌芽し, 新梢の伸長が停…

光合成と栽培管理

生物学の教科書には, 光合成曲線が載っています. これは, 光や CO2 濃度を変化させたとき, 光合成速度がどのように変化したかを示したものです. 光合成速度の単位は, CO2 μmol・m^(-2)・s^(-1) で, これは, 1 ㎡ の葉が 1 秒間に何分子の CO2 を吸収したか, …

CO2, 窒素と光合成

光合成は, 植物のおかれている環境によって制御されます. その環境要因には, 水分や光, 温度など人間が感覚的に捉えやすいもののほか, 大気中の CO2 濃度, 窒素もあります. 【目次】 CO2 濃度 窒素 CO2 濃度 光合成速度は CO2 濃度が上昇すると高まります. …

葉温の光合成への影響

葉温 (leaf temperature) は, 気温, 光強度, 湿度, 風速などによって変化します. 光強度が強まるほど葉温は上昇します. 上昇した葉温は, 効率的に葉から熱が取り除かれるない場合, 高温になります. ふつう, 葉は蒸散による気化熱によって冷却されます. その…

光が光合成促進へ与える影響

光合成は, 植物のおかれている環境条件によって促進されます. www.xtraetc.xyz 環境条件とは例えば, 水, 光, 葉温度, CO 2 濃度, 窒素です. ここではこれらの環境条件のうち, 光について説明します. 【目次】 光補償点 光飽和点 光阻害 photoinhibition 光補…

光合成と水

光合成は、気孔, クロロフィル, Rubisco といった植物体内の要素と同時に, それが機能する環境条件が満たされたときに促進されます. www.xtraetc.xyz 環境条件とはたとえば, 水分, 光, 葉温, CO2 濃度, 窒素です. 光合成は, 主に葉での反応です. ですので, …

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