高知と農業、あと哲学とか

農業のこと, 高知のことなどなど. ゆるゆる更新する雑記ブログ

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農学

染色体のかたちとはたらき

[目次] 核型 コヒーシンとコンデンシン 染色体にとって不可欠な 3 要素 動原体 テロメア DNAの複製起点 細胞分裂時以外の染色体 染色体テリトリー 核型 生物の染色体は、それぞれの種に固有の数や形態をもっています。このことを染色体の数と形態で表したも…

DNAから染色体へ

DNA にはいろいろな種類のタンパク質が結合しています。結果、DNA はより組織化した立体構造をしています。 DNA から染色体 [目次] ヒストン ヌクレオソーム ヘテロクロマチン ユークロマチンから選択的ヘテロクロマチンへ 構成的ヘテロクロマチン ヒストン …

染色体 DNA と植物

真核生物において、遺伝物質である DNA のほとんどは、細胞中の核内に存在します。 DNA の構造 細胞分裂の際に、各構造はいったん失われ、内容物の何本かの DNA は、それぞれその数だけ、染色体というひも状 (または棒状) の構造に形を変えます。 植物の体細…

遺伝子のはたらき: 複製・転写・翻訳

遺伝子の機能は何でしょうか。それは、 自己複製すること その情報を発現するために RNA を合成するための鋳型になること です。 DNA のもつ遺伝情報は、AGCT の4種類の配列によって決定され、細胞分裂ごとにコピーされ、親細胞から子細胞へと正確に伝えられ…

植物における遺伝子の構造と働き

[目次] 遺伝子とは何か 原核生物における遺伝子の構造 真核生物遺伝子の構造 遺伝子とは何か 遺伝物質は、自分と同じものを正確に自己複製する能力と、遺伝情報をほかの機能分子 (RNAやタンパク質) に伝達して形質を発現させる能力、どちらも備えていなけれ…

遺伝暗号の解読

DNA を構成する塩基は4種類 (アデニン (A)、シトシン (C)、グアニン (G)、チミン (T) )です (RNA では、チミンがウラシル (U) になります)。 塩基 これら塩基の並び方によってタンパク質のアミノ酸配列が決められています。もし4種類の塩基が、おのおの 1 個…

DNA の構造

1950年ころ、E. シャルガフはさまざま生物からとった DNA をその構成成分に分解し、アデニン (A)、シトシン (C)、グアニン (G)、チミン (T) の 4 種類の塩基の割合を精密に測定しました。シャルガフは、4 種類の塩基の割合は生物種によって違うが、同一生物…

遺伝をつかさどる物質

1866 年、メンデルが遺伝の法則の論文を発表しました。 www.xtraetc.xyz その 3 年後の1869 年、スイスの生化学者 F. ミーシャーが、膿から死んだ白血球細胞の核を集めてリンを多く含む物質を精製し、ヌクレインと名付けました。このヌクレインは現在、クロ…

連鎖の解析法

[目次] 連鎖群 地図距離 ニ点交雑 三点交雑 連鎖群 遺伝子が連鎖しているということは、染色体上に遺伝子が線状に配列しているということです。 連鎖と乗り換え (交さ) - 高知と農業、あと哲学とか 連鎖しているグループ別に遺伝子を分けたときにできる遺伝…

「乗換え」の遺伝的・育種的意義

相同染色体は、減数第一分裂期に対合しますが、対合している染色体は合計 4 本の染色分体から構成されていることになり、この時期に相同染色分体間の任意の 2 本において、同じ場所で染色体の切断が起こってその部分を交換してつながることを、「乗り換え」…

分離の法則: メンデルの第 1 法則

Gregor Mendel は、エンドウを使って、種子の形 (丸、シワ)、種子の色 (黄、緑)、さやの形 (ふくらんでいる、シワがある)、茎の丈 (高い、低い) など、形質にはっきりした違いがある株間でのかけ合わせ実験 (遺伝的交配) をし、そしてその結果を調べました。…

光周性とは何か

光周性 (photoperiodism) とは, 植物が日長の変化を感じて季節を判断し, 開花時期や休眠の導入時期などを決定する反応のことです. 日長感応性 (photoperiodic sensitivity, sensitivity to photoperiod) とも言います. 植物の成長は, 光・温度・湿度・栄養条…

春化: ヴァーナリゼーションとは何か

植物が低温によって花成が誘導されることを春化 (vernalization) と言い, 春化を人為的に行うことを春化処理と言います. 春化は 1918 年, ガスナー (G. Gassener) によって発見されました. ガスナーは, 秋まき型冬ライムギの種子を低温 (1 〜 2 ℃) で発芽さ…

花卉園芸における開花と温度の関係

植物は, 生育している場所の環境を感知して成長量を調節したり, 生育相の転換を決定していきます. このような植物にとって, 温度は光と同様, 重要な情報源です. 【目次】 植物の成長と温度 温周性と植物の成長 日周期の温周性 年周期の温周性: 低温要求・高…

花卉園芸における幼若相・花熟相

植物は種子発芽後, 花芽形成の起こらない「幼若相」(juvenile) を経て, 花成刺激に反応して花芽形成を開始できる能力のある「花熟相」 (ripeness to flower) へ移行します. 花卉園芸で取り扱われる植物には, どういった幼若相・花熟相があるのでしょうか. 【…

植物のロゼット状態とは? 花卉との関係は?

ロゼットとは, 宿根草にみられる休眠に似た現象です. 茎がほとんど伸びずに, 生育が停止しているように見えますが, 茎頂では葉の分化を続けている状態のことを言います. ロゼットという名称は, 上から見た形がバラの花形 = rosette に似ていることに由来しま…

花卉園芸と種子の休眠

植物における休眠 (dormancy) とは, 生育をほとんど停止している状態のことを言います. たとえば, 形成直後の種子や球根は, 発芽に好適な環境におかれても発芽せずに休眠状態にあります. 種子や球根だけではありません. 花木には春に萌芽し, 新梢の伸長が停…

花卉園芸と, 球根および花木の休眠

植物における休眠 (dormancy) とは, 生育をほとんど停止している状態のことを言います. たとえば, 形成直後の種子や球根は, 発芽に好適な環境におかれても発芽せずに休眠状態にあります. 種子や球根だけではありません. 花木には春に萌芽し, 新梢の伸長が停…

光合成と栽培管理

生物学の教科書には, 光合成曲線が載っています. これは, 光や CO2 濃度を変化させたとき, 光合成速度がどのように変化したかを示したものです. 光合成速度の単位は, CO2 μmol・m^(-2)・s^(-1) で, これは, 1 ㎡ の葉が 1 秒間に何分子の CO2 を吸収したか, …

CO2, 窒素と光合成

光合成は, 植物のおかれている環境によって制御されます. その環境要因には, 水分や光, 温度など人間が感覚的に捉えやすいもののほか, 大気中の CO2 濃度, 窒素もあります. 【目次】 CO2 濃度 窒素 CO2 濃度 光合成速度は CO2 濃度が上昇すると高まります. …

葉温の光合成への影響

葉温 (leaf temperature) は, 気温, 光強度, 湿度, 風速などによって変化します. 光強度が強まるほど葉温は上昇します. 上昇した葉温は, 効率的に葉から熱が取り除かれるない場合, 高温になります. ふつう, 葉は蒸散による気化熱によって冷却されます. その…

光が光合成促進へ与える影響

光合成は, 植物のおかれている環境条件によって促進されます. www.xtraetc.xyz 環境条件とは例えば, 水, 光, 葉温度, CO 2 濃度, 窒素です. ここではこれらの環境条件のうち, 光について説明します. 【目次】 光補償点 光飽和点 光阻害 photoinhibition 光補…

光合成と水

光合成は、気孔, クロロフィル, Rubisco といった植物体内の要素と同時に, それが機能する環境条件が満たされたときに促進されます. www.xtraetc.xyz 環境条件とはたとえば, 水分, 光, 葉温, CO2 濃度, 窒素です. 光合成は, 主に葉での反応です. ですので, …

気孔、クロロフィル、Rubisco

光合成の働きは、気孔、クロロフィル、Rubisco の状態に影響を受けます. www.xtraetc.xyz これらはさらに, 光, 温度, CO2 濃度, 根から吸収される水や窒素によって制御されます. 【目次】 気孔 sotomata クロロフィル chlorophyll Rubisco 光呼吸とは? カル…

光合成と花卉園芸

植物は独立栄養をおこないます。光エネルギーを用いて、水と大気中の二酸化炭素から炭水化物をつくり、自身の体を作ったりエネルギーとして利用しているのです。この過程で酸素が放出されます。 植物の生体重の80 〜 95%は水分です。水分を除いた乾物重の40…

花芽分化の仕組みと花卉園芸

花卉園芸では、花という植物にとっての生殖器官を鑑賞の対象にすることが多くあります。そのため、植物がどのようにして・いつ花芽をつくるかを決めていいるのかを知り、花芽分化・発達の時期を調節して開花期を調整し、目的の時期に花を生産することが重要…

ストリゴラクトン: 植物ホルモンと農業

農業を営むうえで、植物についての知識は必須です。確かに、その辺の知識がなあなあでも、なんとなく農業できなくはないですが、植物の知識を深めれば、農業が一気に楽しくなります。 植物ホルモンは、植物の知識を深めるためにとっつきやすい分野です。 www…

ブラシノステロイド: 植物ホルモンと農業

農業を営むうえで、植物についての知識は必須です。確かに、その辺の知識がなあなあでも、なんとなく農業できなくはないですが、植物の知識を深めれば、農業が一気に楽しくなります。 植物ホルモンは、植物の知識を深めるためにとっつきやすい分野です。 www…

ジャスモン酸、サリチル酸、そして植物の病原菌防御機構: 植物ホルモンと農業

ジャスモン酸とサリチル酸は、物質としては異なりますが、2 つとも、植物が害虫や病気から自身を守るための植物ホルモンです。 www.xtraetc.xyz 【目次】 ジャスモン酸 生理作用: 食害によるジャズモン酸の発生と、全身抵抗性の発現 生理作用: 病原菌への防…

アブシシン酸とは?: 植物ホルモンと農業

アブシシン酸 (ABA) は植物ホルモンの 1 つで、 www.xtraetc.xyz 発見されたのは 1960 年頃。綿花の果実落下の研究をしていたグループと、ジャガイモ塊茎やカエデの冬芽の休眠を研究していた別のグループとで別々に発見されました。この 2 つのグループが発…

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