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「人間性が失われた」: 在日ウクライナ人系 YouTuber クリスさん、侵攻後 100 日間の心境の変化を語る

在日ウクライナ人系 YouTuber クリスさん。本ブログでも紹介したことがあるのですが、

福岡在住で、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が始まる前までは、ウクライナについての紹介動画や、ウクライナと日本の違いについての動画をたくさん公開していました。

5 月 31 日に公開された動画では、ロシアによる侵攻が始まって以降 100 日間の心境の変化を語っています。

動画の中でクリスさんは、怒りの感情が失われてしまったと言っています。また同じように、悲しみの感情も失ってしまったと言っています。これは日本語で表現すれば感覚が麻痺している状態だと言えます (「麻痺」という言葉は彼女は使ってはいませんでしたが)。ロシアによるウクライナへの侵攻が始まり、ウクライナ国内での凄惨な被害状況が日々伝えられるなか、人間にとって必要な怒りや悲しみといった感情が湧き出てこなくなったのです。

このようなご自身の状況をクリスさんは、人間性を失ったと分析しています。

この動画を見て私はとても悲しくなりました。

しかしクリスさんは同時に、未来への展望も語っています。ロシアによる軍事侵攻の終わりが見えない中、ウクライナ人はどのように行動するべきなのか。クリスさんによると、それは世界で活躍することです。多くのウクライナ人が、世界で活躍することで、たとえロシアの攻撃によってウクライナ領土が住めないようになってしまっても、ウクライナ人のアイデンティティーは保たれるのだと考えています。そしてそれは、プーチンの野望を打ち砕くことです。クリスさんによれば、プーチンの野望は、ウクライナ人のアイデンティティーを破壊することです。ウクライナ国内がめちゃくちゃにされても、ウクライナ人が世界で活躍することで、ウクライナ人のアイデンティティーは守られ、そしてプーチンの野望が打ち砕かれる。これがクリスさんの考えるウクライナ人の未来への展望です。

ウクライナへの軍事侵攻が始まり既に 100 日が経過しました。キーウ奪還など、ウクライナ優勢との報せもありましたが、マリウポリは陥落し、ルハンシク州での戦闘も激化しています。民間人の犠牲は増える一方で、ロシア兵による生存者への蛮行も日々伝えられています。情勢の出口が見えないなか、現地からは遠い日本のような国では、避難してきた方や、侵攻以前から長く日本に住んでいるウクライナの方への心のケアという支援の形もあるのではないでしょうか。

一刻も早くロシアがウクライナから撤退し、戦闘が終結すること願っています。

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