高知と農業 など

農業 / データサイエンス / 中小企業診断士試験 / 高知の自然

【スポンサーリンク】

ウクライナ東部ドンバス地方情勢

マリウポリ陥落以降、戦闘が激化しているウクライナ東部。特にルハンスク州セベロドネツク市での攻防が、激しさをいっそう増しているとのことです。というのも、ルハンスク州は多くが、すでにロシア軍によって占拠されているのですが、セベロドネツク市だけが唯一、まだ完全にロシア軍によって掌握されてない地区だからです。このセベロドネツク市を掌握することができれば、ロシアは、一定の戦果を得たと言うことになり、プーチン大統領はその戦果を国民にアピールできるようになります。

開戦当初、ウクライナは、ロシアに数日で負けると考えられていました。それが大方の予想でした。そうした予想に反し、意外とロシアが弱い、そしてウクライナはかなり合理的に戦っていて、ウクライナの方が実は優勢だ、と言う状況が、開戦から数週間経つと、伝えられてきました。5月中旬には、来年の方が完全に優生に立っていると言う意見が大勢を占めるようになった印象があります。

しかしマリウポリ陥落以降、5 月下旬ルハンスク州での攻防においては、ロシアが優勢だと伝えられています。何故でしょうか。ロシアは戦術を変えたと言われています。ロシアは広く面的に攻撃するのを中止し、とにかくこのセベロドネツクに集中しているのです。ウクライナへの欧米から供与された武器が頭部に到着するのは、6月ごろだと言われています。この6月まで、果たしてウクライナ軍は持ち堪えることができるのか。

この記事では現在、ウクライナ東部のセベロドネツク市の情勢を追っています。一定の区切りがつくまで、順次更新していきます。

5 月 26 日

ロシア軍がセベロドネツク市へ突撃。セロドネツク市は、ルハンシク州におけるウクライナ軍最後の砦で、陥落すれば、ルハンスク州全土が、ロシア側の手に渡ることになります。

被害状況としては、住宅の6割が破壊、市民約16,000人の死亡と、セベロドネツク市の市長によって伝えられています。

5 月 27 日

「地獄だ」。そう伝えられています。市街戦が始まり、住宅の 9 割が破壊されているとのことです。

人が少しずつ苦労して築きあげたものをこうもいとも簡単に破壊できてしまうような命令を出せる人の心理は理解できません。

5 月 28 日

ロシア国防省が、ロシア軍によるリマン掌握を発表。リマンはセベロドネツク市から 40 km の鉄道拠点。

イギリス国防省の分析によると、リマン掌握によってロシアは、ルハンシク州だけでなく、ドネツク州への攻撃も注力し、スラビャンスクへ進む可能性があるそうです。

5 月 29 日

ついにセベロドネツク市の半分がロシアによって占拠。セベロドネツク市の市長によると、市内に残された民間人は 13,000人。水や食料などの物資も不足しています。

同じく東部のドネツク州でもロシア軍による攻撃が。こちらも民間の犠牲が出ています。

5 月 31 日

29 日の市長の発表に続き、ルハンシク州のハイダイ知事もセベロドネツク市の現状をSNSで報告。知事によると街の中心部で戦闘が起き、1部がロシア軍に支配されているとのことです。
また、マウリポリ戦の時にも度々問題だった、避難しようとする民間人へのロシア軍からの攻撃も起きているようです。

このようにロシア軍が進攻を強めているのは、作戦に変更があったためだと、イギリスの国防省が分析しています。ロシアは当初の作戦から範囲を狭め、局所的に攻撃することで、戦果を上げているとのことです。

6 月 1 日

ロシア軍の攻撃は続いています。ルハンシク州州ハイダイ知事によると、セベロドネツク市はロシア側に約 7 割が占拠されました。ウクライナ軍は一部で退去の動きも出ています。

また、これもロシア軍の発表ですが、セベロドネツクから川を挟んで反対側のリシチャンシクも包囲が完了しているとのこと。セベロドネツクとリシチャンシクがロシア軍に制圧されると、ルハンシク州全土がロシアによって占領されることになります。

ロシア側のメディアのよると、近く、セベロドネツク市の完全な制圧が発表されるとのことです。

日本の大手メディアでは、仮にセベロドネツク市がロシアによって制圧されても、ごく限られた戦果で、全体の戦況には影響を与えず、どちらかというとウクライナ優勢の状況は変わらないというコメントも出されています。それは戦争論としては間違ってないのでしょう。しかし残された市民はたまったものではありません。

6 月 4 日

ここ数日、セベロドネツクでの状況はウクライナ側に不利だと報道がされていました。ここにきて、ロシアに占領された地域をウクライナが 20 % 奪還したというルハンシク州知事が発表しました。

一進一退の攻防が続いています。

6 月 5 日

4 日に引き続き、ウクライナ軍が押し戻しました。ルハンシク州知事SNS での発表によると、ウクライナ軍は、セベロドネツク市の 5 割を取り戻しました。ロシア軍への反撃が強まりました。

一時は「ロシアが間もなく制圧を宣言か」といったところまで悪化したセベロドネツク市の戦況だったのですが、ではなぜ、ウクライナ軍は押し戻すことができたのでしょうか。ウクライナ側の発表では「罠を仕掛けた」のだそうです。

どういうことかと言うと、日本の軍事専門家の解説によると、ロシア軍を、わざと市街戦へ尾引寄せたとのこと。ウクライナ軍はロシア軍に比べ市街戦に強い。というのも、市街戦では接近戦になるのですが、接近戦では戦う覚悟が堅い方が有利だからです。接近戦では、近距離に、本当に目の前にお互いの敵が現れることになるのですが、そうやって目の前に敵が現れたとき、領土を守る覚悟ができている側と、意味も分からず何となく上からの命令で戦えと言われている側、どちらが高い士気を持って戦うことができるでしょうか。もちろん前者で、だからウクライナ軍が、市街戦では有利だというわけです。

また、空爆などの大規模攻撃を、接近戦ではできないというのもロシアの進攻を遅らせる要因の1つです。接近戦で空爆をしてしまった場合、味方にも被害が及ぶからです。

しかし、領土を守るため、そして、力による現状変更を許さない、つまり世界の民主主義を守るために戦っているとは言え、セベロドネツク市に残された民間人にとっては、たまったものではありません。セベロドネツク市からは、多くの住民が既に避難していて、現在、市内にとどまっているのは、避難が困難な方が中心だそうです。「避難弱者「と言ってもいいかもしれませんが、そういった弱者の方が犠牲になるのは、本当にいたたまれない気持ちになります。何とか、避難に遅れた住民の方も守りつつ、ロシア軍の追い出しに成功してほしいものです。

6 月 6 日

再び、ウクライナにとって厳しい状況になっています。ルハンシク州知事による発表です。

6 月 7 日

ロシアのショイグ国防長官の発表。ロシア軍がルハンシク州の97%を制圧しました。

6 月 8 日

ルハンシク州知事が分析を発表しました。ロシア軍は 10 日までのセベロドネツク市の制圧を目指しているようです。

ウクライナ軍は郊外まで撤退しているとのこと。98 %がロシア軍に制圧されています。ただ、戦闘は続いています。

6 月 9 日

ウクライナ側の分析によると、ロシアが、ドネツク州の全域制圧に向けた動きを始めているとのこと。

本当に一進一退の攻防が続いています。ルハンシク州知事は、武器の供与さえあれば街を奪還できる、戦う姿勢を崩していません。

6 月 13 日

ウクライナにとって、厳しい状況が続いています。

ウクライナ側の発表によると、ウクライナ軍はセベロドネツク市の中心部から撤退してしまいました。ロシア軍は、セベロドネツク市だけでなくリシチャンシク市でも、ウクライナ軍を包囲するために攻勢を強めています。

ルハンシク州知事によると、セベロドネツク市とリシチャンシク市をつなぐ 4 つの橋すべてが破壊されてしまいました。

これはロシア側の発表ですが、欧米がウクライナに提供した武器は、ロシア軍による精密誘導ミサイルで破壊されてしまいました。

このような状況で、ウクライナ東部の親ロシア派の部隊は、ウクライナ軍に対して降伏を呼びかけていると言うことです。

6 月 14 日

セベロドネツクから市民の避難が困難だとのこと。アゾト化学工場には 500 人の市民が避難しています。ロシア側は人道回廊の設置を提案し、ウクライナ軍に降伏を求めています。

また、親ロシア派勢力であるルガンスク人民共和国の発表によると、このアゾト化学工場へロシア軍が進軍しました。

6 月 19 日

イギリス国防省の分析によると、両軍の士気が低下。ロシア軍では命令拒否が相次ぎ、ウクライナ軍でも兵士の脱走が起きているとのことです。

こうなると本当に何のための戦争なのか分からなくなりますね。

6 月 25 日

ロシア側はリシチャンシクの一部を制圧したと、ロシアのメディアが発表しました。

6 月 26 日

ロシア側がセベロドネツクを完全制圧したと発表しました。また、リシチャンシクへの激しい攻撃も続いています。リシチャンシクでは現在、ウクライナ軍が立て直しを図っています。アメリカの軍事研究所が発表した分析によると、ウクライナ軍はリシチャンシクを拠点にすれば、ロシア軍より優位に立てるとのことです。

約 1 ヶ月、ウクライナ東部情勢のニュースを記録してきましたが... なんとも言えない気分です。

ゼレンスキー大統領は、徹底抗戦の構えを見せています。

7 月 2 日

ロシア側がリシチャンシクにつて「市政を完全に管理下に置いた」と主張。一方ウクライナ側は、まだ完全に包囲されていないと反論しています。

7 月 3 日

ウクライナ側も、リシチャンシクからの撤退を認めてしまいました。

ロシアが自らの過ちに気付き、ウクライナから即時撤退することを強く希望します。

 

【スポンサーリンク】