高知ローカルのチェーン店で「高見のたこ焼き」というたこ焼き屋さんもありますね。
数多くあるたこ焼き屋さんのなかでも私が特に気に入っているのは、「掛川たこ焼き」です。
場所は黒潮町の灘地区。ちょうど旧佐賀町と旧大方町の境目に位置する地区です。合併前、実際どちらの町に属していたのか、地図で確認してみたいと思ったのですが、ちょっと分かりませんでしたね。
私は高知市に住んでいるので、この「掛川のたこ焼き」屋さんまで 2 時間ほどかかります。なのでしょっちゅうは行けないのですが、幡多に用事があるときは、ほとんど必ずと言っていいほど立ち寄ってしまいます。だって美味しいですから。
幡多と言うのは、高知の西の方の市町村の総称で、旧中村市・現四万十市を中心に、宿毛市・土佐清水市・黒潮町 ・ 大月町 ・ 三原村が含まれます。ちなみに幡多では、幡多弁が話されていて、土佐弁とはかなり違う方言です。つまり幡多というのは、高知市民とって、少し違う文化圏なんですね。
別の言い方をすると、少し距離を感じてしまうのが幡多なんですが、そのような遠い地域にあっても、強く印象に残ってしまうたこ焼き屋さん、それが「掛川たこ焼き」屋さんです。
「掛川たこ焼き」屋さんは、おそらく、お父さんと息子さんで経営されています。お父さんは、第一印象、愛想が悪いのですが、商品を受け渡してくれるときなど、腰が低く丁寧に対応してくれます。息子さんの方はなかなか、本当に 2020 年代かと思うような、昔カタギの接客で、その態度たるや客であるこちらが気遣ってしまうくらいなのですが、その、たこ焼きを受け取って一口食べれば... 接客態度に違和感を感じてしまった自分が恥ずかしくなるくらい美味しいです。
やや小ぶりで、ほくほくしていて、ほんのり甘い。
テイクアウトでもいいのですが、こじんまりとし店内で食べるのもいいですね。
何と言ってもオーシャンビューです。
オーシャンビューのたこ焼き屋さんってあります? そんなにないと思います。
が、この「掛川」のたこ焼き屋さんは、こじんまりとした、ザ・昭和風情な店内から、堂々たる・逞しい土佐湾の海を堪能できます。
海を眺めながらのたこ焼き、本当にやみつきになりますよ。「掛川たこ焼き」屋さん、ぜひ訪れてください!