1 時間ほど歩くと, 林を抜け, 砂場・岩場へ. 振り返ると霧島市の夜景が. 美しい...

岩場はこういう感じです.
4 つん這いになってしっかり登らないといけないところもあります. ということで, けっこう本格的な登山装備がいるのかな? と思いきや, 初日の出登山ということで, イベント性もあるのか, かなり軽装な人もいました. 明らかに登山用ではない, スポーツで使うようなベンチコートに, 靴はアディダスのスタンスミス, みたいな… ジーンズの人もいましたし… ただ, そういう格好をしているのは中学生とか高校生のような年代の人ばかりで, ある一定の年齢上の大人はみんな, しっかりした登山服・靴でした. そうそう, けっこう小さいお子さんもいて, 小学 1 年生も登ってたとか… 驚きですね.
6 時 15 分,「馬の背」と呼ばれる火口縁に. 道幅約 3 m . 暗闇であまり気になりませんでしたが, 高いところ苦手な人にとってはけっこう怖いところです. ただ, ここはほぼ平面で, 砂でもないので歩きやすい. しかしやや風があり, 慎重に進みました. 山頂まで続くライトの列が, いままで見たことのない景色で, 美しかったですね.
馬の背を進むうちに, だんだん空が白み始めました. 6:30, 脊門丘に到着. あと少し!
眠く, 寒く, 疲れ, 写真を撮る余裕のないなか, もくもくと歩き続けました. そして 6:50, いよいよ山頂に到着! すでに大勢の初日の出を待つ人で賑わっていました! スゴい!
日の出前, 東の空はとても幻想的な色に. ちなみに振り返ると, 韓国岳山頂にヘッドランプのきらきらした光がたくさん見え, 同じく多くの登山客がいる様子がわかりました.
7時12分. 令和初の初日の出, 高千穂峰からのご来光. 多くの人たちが歓声をあげていました. とても神々しいです. きっと古代の日本人は, こういった光景を目の当たりにして, 神の存在を想像したのでしょう.
振り返ると, 高千穂峰のずっしりとした山影が韓国岳へと伸びていました. 影なのに恐ろしい存在感です.
山頂の天逆鉾. いま挿さっているのはレプリカだそうです.
さあ, このあと韓国岳も登らないといけないので, すぐ下山開始.
7:40, 下山開始します. ご覧の通りのすごく大勢の人. 渋滞です.
すっかり明るくなり, 桜島, そして遠く開聞岳までくっきり見えました.
鞍部に到着. ここから馬の背です.
5月, 6 月頃にはヤマツツジが見頃を迎えるそうです.
山体からも力強く朝日が主張してきました.
馬の背から見える火口. 登るときは暗かったのでぜんぜん気づきませんでしたが, かなり高度感があります. 見たことない景色!
転落したら一巻の終わりですね...
ヒドい逆光ですが,「霧島で霧島」. やりたかったので. 山頂でし忘れました.
馬の背が終了. ここから岩場です. 軽装の方はけっこうコロコロ転がっています (笑) しかし本当に, 冬の朝練終わりみたいな格好の方もいらっしゃって... おそらく10代とかそこいらくらいだと思うんですけど... スゴい...
樹林帯まで降りてきました. ここからは歩きやすくなります.
もう馬の背があんな遠くに... 次はいつ来れるだろうか. また登りたいですね.
登っているときはぜんぜん気づかなかったんですけど, こんな道だったんですね (笑)
石畳のあるところまで帰ってきました.
09:00 頃, 自然研究路と登山道との分岐点. ちなみに登りのときは気付きませんでした.
09:10 頃, 登山口まで無事, 戻ってこれました. 下山は 1 時間半くらい, ていうことですね.
09:20, 下山完了.
今回の登山は自分にとってすごく貴重な経験になりました. 冬, 早朝, 大勢の人がいるとは言え, 暗闇のなか, もくもくと歩いて, 寒いし, 登りは本当にツラかった. でも, その分, 登頂したときの達成感は今までにないくらいで, 登山の醍醐味が…, もしかしたら今回, 初めて分かった気がします. 初日の出ご来光も本当に美しかった. 太陽があんなにも芸術的だなんて, いままで思いもしませんでした.
全く山に登ったことのない人にはあまりオススメできませんが, 人が多くてイベント性が高いので, 登れないことはない, という印象があります. 前述の通り, かなり軽装の人もいましたし, 6 歳くらいのお子さんもいました. ただ, やはり馬の背あたりが危険なことは間違いないですし, 登られる場合は細心の注意と十分な準備が必要だと思います. 軽装の人なんかは何度も登ってたり, 経験者と一緒だったりするんでしょうね.
ということで, 高千穂峰の元旦ご来光 (初日の出) 登山のレポートでした.