高知市中心部は, 2 つの山群に囲まれていて, 海側が南嶺, そして四国山地方面が北山と, いくつかの山がまとめてそう呼ばれています.
南嶺は以前に登ったことがあるので,
今回は北山へ行ってみました.
【目次】
本公園は、高知市北部に位置する標高300m程の丘陵地であり、市内にも近い里山として親しまれている自然公園で、身近なハイキングコースとしての利用もされています。(出典: 北山 | 高知県庁ホームページ)
北山とは
北山は「四国のみち」の一部になっています.
四国のみちとは,
全長1545.6kmの長距離自然歩道です。起点は徳島県鳴門市、終点は徳島県板野郡板野町。四国霊場や、各地に点在する身近な歴史に親しみながら、歩いて四国を一周することができます。(出典: 四国のみち | 高知県庁ホームページ)
ということで, 以前行った高知安芸自転車道も, 四国のみちの一部ですね.
北山は, 四国のみちとしては, 「北山スカイラインのみち」として紹介されています.
さて, 実際の行程レポートです. といきたいところですが, その前にもう少しだけ前置き. 高知の山を登る際, いつもメインで参考にしているのは, 山と渓谷社から出版されている分県登山ガイド,『高知県の山』です. それから, 補足として, ネットの情報を参考にしています. それで, どのネットの情報を見ても,「登山口までが分かりにくい」とのこと. ということで, 今回は, いままでよりかなり念入りにネットで調べました. 特に登山口までの道順を詳細に写真を交えて紹介してくださっているサイトを参考にした結果... 『高知県の山』とは逆ルートをたどってしまいました (笑)
いや, 笑い事ではないんですけど, それだけ, 北山の登山口, 今回は嘉助道から登りたかったので, 嘉助道の登山口を見つけるのは, けっこう大変です.
とりあえずこの記事では, 最初, わたしが歩いたルートを歩いた順に紹介します. が, 最後, 嘉助道の登山道の入り口の見つけ方的なのも, 紹介したいと思います.
金谷橋バス停から登山口まで
では, 出発からです. 13:00. 近くにスーパーがあるので, そこで食料を調達し..., 先ずは, 住宅街を歩き, 登山道入り口を探しました.
この案内図が, スーパーのすぐ近くに立っています.
この案内図の立っている前の道を, 川沿いに進みました.
実は, ↑の写真に見えている 1 つ目の角を右に曲がるのが, 嘉助道ルートとしては正解です. しかし, そんなことはつゆしらず, そのまま直進してしまいました (笑)
それでも「このルートで正解だな...」と, ナゾの自信を持っていたのは, 住宅街をずーっと歩いていると, 案内標識を見つけられたからです.
「よし, これで勝てる」
実際には完全に負けてるんですが, ハイキングコースへ進みました.
道なりに舗装された道路を進みました.
高速道路の高架橋をくぐりました.
どんどん道幅が狭くなってはきているんですが, 登山口らしきところになかなかたどり着かないので不安にはなりましたね.
相変わらず, 県庁所在地だというのに川の水がめちゃくちゃきれいです.
13:20, 経路が 2 手に分かれるポイントに着きました.
右へ行っても左へ行っても, 最終的には同じ場所にたどり着きます. 左が舗装された道路, 右が登山道です.
もちろん, 右を選びたいところでした, が...
三谷コース
なんと通行止め.
え? ほんと? マジ? て思いながら, でも行けるやろ, と謎の判断をし, 登山道を目指しました.
舗装された道路の終着点に, 民家が見えてきました.
民家の左手が登山道です. が, やはり通行止の看板が立っていました.
少し進んでみました. たしかに, 倒木が多く, なかなか歩きにくい道ではあるんですが, そうでもないかな, なんて思いながら進んでいたところ...,
13:30. 完全に道が崩れて, これより先へは進めなくなっていました.
高巻きをしようにも, 進みやすそうなルートを見つけられませんでした.
というかこの日は, ガシガシ岩を掴んで登るみたいな心持ちではなかったので, 相当な軽装備でした...
仕方ないので, 元来た道を戻ることにしました.
なんか川ぞいに石像が立っていますね...
ということで, 13:40, さきほどの三叉路に戻ってきました. 今度は右へ進みました.
舗装道をどんどん登ります.
13:50, 合流地点に着きました. これは右に進む, つまり登るので正解です.
高知市街地を眺められました.
14:00, また経路が 2 手に分かれていました.
地図を確認すると...
ん? てかこれ, 本と逆回りしてない!? て気付いたのがこのときです(笑)
それで, 左へ進みます.
先ほど, 通行止だった登山道は, ここにつながります.
通行止なんですけどね, もちろん.
案内標識がありました.
三谷観音の方へ進みました.
高知市街地があんなに下に!
この辺りはすごくのどかな, 日本の田舎の風景といった趣です.
2 月のこの時期は, 棚田を段々畑として利用して, そしてここではネギを栽培しているようですね. ウメとのコントラストがとても風情豊かでした.
基本的に, 道なりに進めば問題なく, 案内標識を見つけられます.
素敵な景色! 高知市からも近いし, こういう山なら住めるかな〜〜〜.
山間部特有の石垣が目立ってきました.
ん?
ここを進むようですね.
遺跡ポイント. 暦景亭跡と, 谷千城別荘跡. ただの空き地だったので, 写真を取り忘れました.
だんだん山の中の道らしくなってきました.
自然のオブジェ. 美しい.
分かれ道がありました.
自然科学的見どころ. 泥岩と, それをおおう礫層.
引き延ばされてペラペラになった泥岩の表面を, 壊れた泥岩の岩片から出来ている礫層がおおっています
だそうです。
三谷原生林と山神
さて, 地図通りというか, 予定通りというか, いや, 逆回りをしてしまっている時点で, 予定通りも何もないんですが, 本来なら, おとなしく舗装されている道をまだまだ進むところでしたが, 気になる看板を見つけてしまいまして,
それはもうそっちに進むしかない, ということで進みました. 14:30. 一気に山登りぽくなりました. これだよこれ! 求めていたのは!
山姥様でしょうか.
これを左へ行けば, 山の神が祀られる一帯へ行けそうです. しかし, 時間の都合で先へ進みました.
写真では分かり難いんですが, けっこう急なところもありましたね...
本来, 通るはずだった道と合流しました.
おだやかで, よく整備された尾根道でした. 気持ちいいですね.
北山スカイライン
14:50, 舗装道との合流地点にたどり着きました. 北山スカイラインですね, この道が. これは右に行くべきか左へ行くべきか.
迷ったときは登れ, ということで, 右へ進みました (正解でした).
太陽光発電パネルが大規模に展開されていました. そして遠くに見える高知市街地.
網川へ下る道との分岐点です.
左へ行くと網川方面へ, 右へ行くと小坂峠方面. 目指すは七ツ渕神社ですので, 小坂峠方面へ進みました.
今度は土佐山へ下る道との分岐点です.
これも七ツ渕神社を目指しているので小坂峠方面へ進みました.
このあたりがいちばん標高が高そうでした. 上に遮るものがほとんどない, 尾根道.
下りが始まりました.
小坂峠まで 4.2 km.
ここも分岐点なのですが.
七ツ渕へ行くには左へ進みます.
左を選ぶとずーっと下りです. 本当にこの先に滝のある神社なんてあるのか!? と不安になりながら進みました.
ところどころ出てくる案内板に安心感を与えられました.
迷いそうなポイントには...
必ず案内板がありました.
今回, いままででいちばん大きな案内板です.
ということは, もう! 七ツ渕神社はすぐ近くなのか...!
すぐ近くなのか...!
七ツ渕神社
15:40, 着きました!
七ツ渕神社です!
幾重にも連なっている鳥居をくぐって進むと...,
元気な表情の狛犬が出迎えてくれました.
「七渕神社」は古くは弁財天と呼ばれ,明治元年に七渕神社と改称。五穀豊穣,大漁,商売繁盛の神様として有名です。(出典: 名所紹介vol.5 鏡川源流のひとつ 七ツ渕 - 高知市公式ホームページ)
ということで, 七ツ渕神社には, 7 つの滝があるんですが,
七ツ渕は鏡川上流の支流の一つ重倉川の,さらにもう一つの支流である七ツ渕川にある渓谷で,七つの滝があることでその名前が付けられました。滝水の侵蝕は幾多の奇景をつくりだし,上から菅生瀑・武者ヵ瀑・孕瀑・甲瀑・藤ヵ瀑・渡ヵ瀑・下女ヵ瀑と言います (出典: 名所紹介vol.5 鏡川源流のひとつ 七ツ渕 - 高知市公式ホームページ)
滝を見るには, 本殿の左側へ進みます.
本殿の左側から, このようなやや急な階段を降りると, 淵が見えてきました.
1 つめ, 菅生瀑です.
県庁所在地で見られる風景とは思えないくらい, 日本らしい自然を感じられる場所でした.
遊歩道は整備されてはいるのですが, 若干の歩き難さがあります. 下流へ進むと, 武者カ瀑がありました.
写真だと, 木々の間からなので見え難いのですが, 菅生瀑から 2 段の滝のように, 流れが形成されているのが分かりました.
武者カ瀑から先, 急に, 倒木などによって経路がふさがれて歩くのに危険な箇所が目立ち始めました.
なんとか倒木を乗り越えて進むと, 甲瀑が.
こうやって見ると, どうやら遊歩道が大雨か何かで壊されていたようですね.
調べてみると, 4 年前には境内の橋が落下していたようです.
その後, 遊歩道までは修復されなかった, ということでしょうか...?
かなり荒廃という言葉の似合う遊歩道を降りていくと...,
水辺近くまで来ることができました.
5 つ目, 藤カ瀑ですかね. 上から見下ろす形で見えました.
6 つ目, 7 つ目の滝を探そうかと思ったのですが, この先は進めなそうなので, 諦めて戻ると...,
戻ったところに別の経路を発見しました.
しかし時刻はすでに 16:00 過ぎ. このままでは日没までに下山できないと判断し, 七ツ渕神社を後にしました.
七ツ渕神社から望六峠 (嘉助道 (1))
ということで, 16:00 過ぎ, 下山を目指して出発. まずは望六峠を目指しました.
最初は, 七ツ渕神社の参拝道です. よく整備された, 低山帯らしい登山道.
16:20, 七ツ渕神社の参拝道入り口に着きました.
ここからは土佐山方面の景色を楽しめました.
車道を横切る形で, 登山道が続いていました.
非常に穏やかな登山道でした. 七ツ渕神社の遊歩道の方が危ないくらいでしたね.
道中, いくつか分岐点がありますが,
いずれの箇所にもこうした案内板があるので, 迷うことはまずないと思います.
三宝様. 気になりますが, 先へ進みました.
集落 (?) がありました. 凄い! ザ・日本の中山間地の風景という趣でした.
道は続きます.
今度は階段状に整備されていて, ここを下り切ると,
また案内板. とても親切な経路でした.
ここからはしばらく, 舗装された道路を進みました.
鳥居がありました.
まだまだ舗装された道路は続きました.
歩道と車道の分岐点に着きました.
歩道は, 沢沿いに続いていました.
こんな山奥 (といっても高知市内ですが...) に田んぼがあるんですね... どうやって農業機械をここまで運んでいるのでしょうか... まさか機械を使わずすべて手作業?
ここもよく見ると田んぼでした.
日本人の稲作への強い思いを感じながら, 遊歩道を登っていくと...
ん? 開けました..., ということは...!
良い! 景色だ!
高知市内を一望できました!
ということで, 16:50, 望六峠に到着しました!
峠の茶屋は廃店しているのですが, 自動販売機がありました. ありがたい. 正直汗びしょびしょ. 喉もカラカラ. ということで, コーラでも飲もうかと硬貨を投入. したところ, この自動販売機, 稼働していませんでした (笑).
望六峠, 茶屋はもう営業していませんが, ベンチなどがあって, よく整備はされていて, もう少し暖かくなるとここでお弁当でも食べたくなるような, そんなところでした.
望六峠から金谷橋 (嘉助道 (2))
さて, 17:00. 金谷橋へ向けて出発しました.
日没までに間に合うのでしょうか?
急げ!
望六峠から金谷橋までのルートも, よく整備されていて, 迷うことはないと思います.
途中, 一箇所, 展望のよいところアリ.
登り口の標識が見えました. あと少し! (かなりハイペースで, 半分小走りで降りました)
17:20, はい! 鳥居さん! ありがとさん!
住宅地の風景が見えてきました.
17:30, 登山口に到着しました! まだ明るいうちに降りてこれて本当に良かったです...!
ということで, 登山口から金谷橋バス停までの経路の紹介, といきたいところですが, 今回, 私, この登山口を見つけられず, 逆回りをしてしまったので, 他の方が初めて登る際に同じようなミスをしないためにも (する人はいないとは思いますが), 金谷橋からこの登山口までのルートを写真でご紹介します.
まず, 冒頭にも載せた写真ですが, スーパーの第二駐車場から北方面へ歩いてすぐ, 川があるので, そこを左折. そして↓の写真にも見えている, 1 つめの角, ↓の写真だとカーブミラーが見えるんですが, そこを右折.
この角ですね. この角を右折. 弘法寺方面へ進め, ということなんですが,
こんな道.
道なりに進むと,「この先行き止り」と書かれているデカい看板に遭遇します. 右手には小さな神社. 「この先行き止り」というのは, 車両のことであって, 歩行者は進めます. というか↓の写真の真ん中左, よく見てください.
ありました. 緑色の標識です. この標識を発見するまでが分かり難いと思うんですが. もちろん, 登山口を見つけるためには, 七ツ渕方面へ進みます.
突き当たりにもこの標識があります.
あとは迷わないはずですね〜.
これはもう車は通れませんわ...
ここは左へ進みます.
道がどんどん狭くなっていくのですが,
ここを左に曲がると...
登山口です.
分かり難いですね. 迷わないよう! よく地図を確認して! 高知の北山を楽しんでください!