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山上徹也氏について思う

事件から 2 日経って、容疑者の動機がだんだんと見えてきた。それも全く単純でないとても複雑な動機だ。

今回の安倍元首相銃撃事件は、様々な要因が重層的に絡み合って、非常に残酷な結果を生み出したのだと思う。だから、単に非正規労働者が人生に嫌気をさして拡大自害的に政治家を急襲したといったふうに、いままでの「無敵の人」の変奏では捉えきれない。

もちろん就職氷河期・非正規・未婚といった「無敵の人」の要素もある。もう一つ大きいのがカルト団体の存在だ。肉親がカルト団体へ多額の寄付をし結果、家庭崩壊が起きてしまった。これも心の中に憎悪を増幅させた原因だろう。

もう一つ、間接的な原因になっているのは、インターネットの普及によって加速した情報化社会がもたらした価値観の固定化だ。高度な情報化社会は価値観の多様化も確かにもたらした。それは「好き」価値観の多様化だ。誰が何を好きであってもそれを肯定しようという価値観だ。結果、みんな聴く音楽がバラバラになったし、多様なジャンルのYouTubeチャンネルが乱立したし、恋愛の在り方もここ数年で様変わりした。

一方で否定的な価値観と言うのは凝り固まってると思う。例えば家族は仲良くないといけないとか。40代で未婚なのは一人前ではないとか、非正規雇用では一人前ではないとか、そういった否定形で表される価値観だ。そしてこういった価値観は、私たちが普段スマートフォンを使ってSNSを利用していると、大量に流れてくる。結果、自己肯定感の著しく低い性格になってしまう。

40代で、非正規雇用で、家族と仲が悪くても、自己肯定感が高ければ、残虐な行動を起こすことはないと私は思う。ただこの自己肯定感を高めるのは一朝一夕には成らず、けっこう難しい。時間もかかる。

そこにつけこんでくるのがカルト集団だったりする。

厄介だ。

こうした残虐な事件が起きないようにするためには、カルト集団の徹底的な取り締まり、そして健全な自己肯定感を育成する社会の醸成だ。もちろん健全な自己肯定感を育成するためには、経済を上向きにする必要もある。しかし日本全体の景気が良くなっても、偶発的に貧困に巻き込まれる人たちもいる。そういった場合に健全な自己肯定感さえ持っていれば何とか乗り越えることができるだろう。存在すること自体が勝ちなのだ。みんな違って、みんないいんだ。難しいけど。

以前日記にも書いたけど、やはり将来を想像して希望を持つことが健全な自己肯定感の醸成につながるのではないかと思う。一方でこういった主張をするカルト集団がたくさん存在するので、このわたしの「将来」「希望」と言う考え方を大っぴらに広めるのは今の自分にはちょっと難しい。だからもう一つ必要なのはしっかりとしたサイエンス的な思考だ。サイエンス的思考を持っていればそうやすやすとカルトにはまることもないだろう。

とりとめのない文章になってしまったけど、こうやってとりとめなく書いていくことで、何か結論が生まれることもある。今の私の結論は、サイエンス的思考で将来に希望を持つこと。そうやって自己肯定感を高めること。そうした考えを皆が持つこと。単純で理想的だと言われるかもしれないが、これが今回のような残虐な事件を繰り返さないために必要な精神だ。

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