読書と言えば, 1 冊の本をじっくり, というイメージがなんとなくある方が多いのではないでしょうか.
しかし, 読書の目的によって, 読書の方法は変わってきます.
娯楽目的の読書
娯楽目的の読書で, すでに完結している物語を読む場合などは, 1 つの物語をなるべく短時間で一気に読むべきでしょう.
勉強目的の読書
しかし, いわゆる勉強を目的とした読書は, 一冊を読みきってから次の本, という方法が必ずしも適しているとは限りません.
娯楽目的の読書と勉強目的の読書の違い
勉強目的の読書と娯楽目的の読書の最大の違いは, 1 冊の読むと次に読まなければならない本が 10 冊にも 20 冊にもなるということです.
ある分野を勉強しようとすると, 決して 1 冊で終わることはありません.
1 冊勉強すると, その 1 冊の関連書籍, さらに専門的な書籍などなどが, 次から次へとその 1 冊から生まれます (そうでない場合は, その本があまり勉強の役に立たないということです).
勉強目的の読書では, 読まなければならない本は加速度的に増えていきます.
実際に購入しての物理的な積読はもちろんのこと, Amazon のウィッシュリストや, 記憶など, 心の積読がどんどん増えていくわけです.
もちろん, こういった読書が読書を呼ぶ現象は, 娯楽目的の読書でも発生しますが, 娯楽目的にも関わらず関連書籍をどんどん発掘するような読書は, もうそれは勉強目的と言ってしまってもいいかもしれません.
あるいは, 娯楽が勉強になっていると言ってもいいでしょう.
1 冊ずつ読んでは効率が悪いときがある
このようにして,1 冊読み終わった後に同時に現れる複数の関連書籍に対して, 1 冊ずつ対処していては, あまり効率がよくない場合があります.
というのも, 勉強目的の読書は, 必ずしもすんなりと読めるわけではないからです.
1 冊読むのに, 自分が想定していた以上に内容が難しく, 読み進めるのに時間がかかる.
そうなると, 1 冊ずつ順番に読み進めるのは効率がいいとは言えません.
あまり内容が難しいと, 集中力も続きませんからね.
複数冊同時に読書することで, 効率化を図ろう
そこで, 3, 4 冊程度を同時に読み進めると, けっこうはかどったりします.
1 冊目を読んでいるうちに難しいな, とか, 集中力が切れたな, と感じたら, 2 冊目を読む. 2 冊目を読んでいるうちに集中力が切れたら 3 冊目, 3 冊目を読んでいるうちに..., と集中力が切れたり, 区切りのいいところまで読んで別の本を読む. そして, また 1 冊目に戻る, という方法です.
複数同時読みのメリット
この方法の優れている点は, 勉強が, 読書が止まらない, というところにあります.
読書に疲れた, と思ってスマホを開いてゲームをしているうちに, 無駄な時間を過ごしてしまった, なんてことになるのを防ぐことができるのです.
もちろん, 複数冊を同時に読み進めれば, 1 冊目でよく分からなかったところが, 2 冊目, 3 冊目で分かるようになるといったようなメリットもあります.
1 冊目で分らなかったことが 2 冊目で分かる, といったことは, 同じジャンルを 3 複数冊同時に読むことで起こります. 同じジャンルを複数冊読むのもオススメですが, 全く違うジャンルを 3 冊同時に読むのも全然アリです
複数同時読みのデメリット
デメリットととしては, けっきょく 1 冊を読み終わるのには時間がかかる, という点にあるでしょう.
これはしかし, 1 冊では分かりにくい本をその 1 冊だけでうんうん唸りながら読み進めてもけっきょくは時間がかかるので, 仕方ないと割り切るしかないでしょう.
ということは, あまりにも簡単な本を, 複数冊同時に読み進めることはオススメできない, ということです. 一気に一冊を読み終えられるような本は, 一気に読んでしまった方が時間的な効率はいい.
ただ, 一気に読んでしまえるような本は, それだけ自分にとって未知の項目が少ないということなので, あまり勉強になる本ではないかもしれませんね.
まとめ
複数冊同時読みが最も効果を発するのは, 自分にとって理解しにくい, 新たな発見のある本を読む場合と言うことができます.