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白髪山から三嶺へ縦走: アップダウンの続くハードなコースを写真で詳しく

三嶺高知県内で最も標高が高く、また、四国内でも、石鎚山、剣山に劣らないほどの人気の山です。

ずっと登りたかった山だったんですが、登山を初めて 4 年目にしてようやく、挑戦することができました。

「挑戦する」というのはどういうことかというと、三嶺、1,894 m と決して高い山ではないのですが、けっこう難易度が高めです。中級者レベルでしょうか。

主な登山ルートは、徳島県の名頃からスタートするルートと、高知県側にある光石登山口からスタートするルートです。徳島県側からだと、そこまで難しくないという評判なんですが、高知県側からではルートファインディングが難しく、長距離になるので場合によっては一泊二日の行程となり、初心者には厳しいというのが一般的です。

今回挑戦したのは、高知県側からのルートです。ただ、光石登山口からだと、よほどスピードに自信がない限り、1 泊 2 日が一般的。日帰り向けのコースもあるのですが、下山時にルートを外しやすいという情報もあったので、白髪山からの縦走ルートを選びました。

白髪山からの縦走ルートは、最も標高が高い登山口からのスタート。「分県登山ガイド」には説明されていないルートなのですが、インターネットで調べると、6 〜 7 時間でピストンできるようなので、このコースを選びました。

初めての三嶺でいきなり縦走ルートを選ぶのは正直、いささか不安でもありましたが、白髪山に登るのも初めてでしたし。ただ、インターネットの情報では、体力的にはキツいが、大変なのは体力だけで、体力以外は難しくない、とのことだったので、思い切って挑戦してみました。

もし難しそうなら、引き返せばいいのですからね。

さて、白髪山-三嶺縦走ルートの評価はさておき、初めての三嶺、率直に言って達成感に満ち溢れた登山になりました。最高だったかどうか、と言われると、正直、終始ガスってましたので、景観はとても残念だったのですが、ガスってて視界不明瞭のなか、黙々と歩き続け、時にルートを外し、急登箇所ではツルッツル滑り、というのを繰り返しながら、少しずつ、少しずつ山頂に向かい…、登頂したときは本当に感動しましたね。すごく良い経験でした。

次はぜひ、天気の良い日に挑戦したいですね。なんと言っても今回、一度も三嶺を観られませんでしたから!

さて、白髪山-三嶺縦走ルートですが、他の三嶺登山ルートを経験していないので、比べられませんが、光石登山口からのルートに比べれば時間は短いものの、それでも、時間が短いからと言って、初心者向けかというと、決してそうではない、というのが率直な感想です。三嶺に登りたい! でも光石登山口からだとちょっと不安! という場合、白髪山登山口からの縦走ルートではなく、名頃から登った方が賢明だと思います。高知県側からのルートは、どのルートをとるにせよ、よほど自信がない限りは、初回は三嶺経験者と一緒の方が無難ではないでしょうか。

白髪山からの縦走ルートで難しかったのはやはり山頂手前の岩場。鎖を使って登るところですね。ただ、この岩場は、高知県側からだと、どこから登るにしろ、通過しなければなりません。剣山からの縦走ルートの場合も、この岩場は通らなければなりませんね。それ以外は、基本はただただ歩くだけです。アップダウンを繰り返しながら。ただ、何度もいいますが、初心者がいきなり攻略できるコースではありませんね。というのも、踏み跡はあまり明瞭ではありません。というか、笹に覆われてよく分からない箇所に何回も出会しました。踏み跡が笹に覆われてよく分からない場合は、いわゆる「ピンクテープ」や防獣ネットを頼りにルートファインディングをしていかなければなりません。他の山で、ある程度ルートファインディングの経験があれば、そこまで難しくないと思いますが (それでも何度か、ルートから逸れてしまいました)、石鎚山、剣山を登ってちょっと登山の楽しさが分かってきて、次は三嶺だ! というふうにはいかないでしょう。西日本一標高の高い石鎚山や、その次に高い剣山は、登山者が多いし、登山道が登山道然しているので、逆に、迷うことはありません。石鎚山や剣山より、三嶺は標高は低いですが、特に高知県側からはこの 2 山に比べ登山客が少ないうえに登山道もちゃんと整備されてはおらず「踏み跡」を辿っていくことになります。なので、三嶺は、三嶺より標高の高い石鎚山、剣山よりもはっきり言ってかなり難易度が高いです。三嶺に登る場合、特に高知県側からだと、ルートファインディングの技術や、地形図読みに長けていない場合は、三嶺経験者と同伴した方が無難です。

体力的には、私の場合ですが、まあまあ、充実したな、くらいの疲労でした。へとへとでもう歩けない… というほどでもありませんでしたね。時間的には、行き 3 時間、帰り 3 時間 30 分、三嶺山頂で休憩に 1 時間だったので、合計約 7 時間半。標準的というところでしょうか。

では、写真で、今回の山行を振り返りたいと思います。

自宅出発から白髪山登山口

高知市の自宅を出発したのが 4:50 頃。白髪山登山口に到着したのは 7 時過ぎ。

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駐車場への降り道は、未舗装です。

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登山口にある案内板。

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途中、香美市に入ったあたりから雨がひどく、入山するかどうか、計画変更するかどうか、非常に迷いました。

白髪山登山口の駐車場には、既に先客の車が 2 台。

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しかし、2 台とも、入山せずに天候様子見でした。

「雨がやむのを待ってたら、三嶺まで行けないかも...」

「白髪山までとりあえず登ってそれから判断しよう...」

「ダメなら引き返せばいいし...」

と、いろいろ悩んだ結果、挑戦することに。7:40 、登山開始です。

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完全雨対応の装備での山行は初めてかも!

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白髪山への登山道がいきなり崩れていました。この時点でやや不安に...

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でもとりあえず、白髪山までは行こう... すぐだし...

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きっと晴れていたら最高の景色が... ご覧の通りのガッスガス。

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ん...? でもちょっと雲間...、見えてきたかな?

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樹林帯を抜けてきました。ちなみに、笹が深過ぎて、雨上がりということもあって、足下ぐっちゃぐちゃです。靴の中も靴下も余裕で濡れてしまいました。

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あ、ちょっと景色が見えてきました! 高度感のある! 

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おお... 物部川の作る日本らしい自然が... 目の前に...

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樹林帯を完全に脱しました。一面、笹原。素敵な風景。

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白髪山と三嶺の分岐点。ここから白髪山山頂は直ぐです。

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8:20、40 分程度で登頂! ちょうど雲が晴れて、物部川の方向は良い景色!

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白髪山の三角点。

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さて、三嶺へ向けて出発です。またガスってきました。なんだかとても不安... 笹も深く、踏み跡がよく分からない... とにかくストックで笹を掻き分けて、ルートを見失わないように。

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ん、分岐点でもないところに看板が。

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なるほど、こっちじゃなくて、

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こっちに進むのね。それは分からないわ。

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こうやって写真で見ると、踏み跡もしっかりしていますが、実際に歩くと、かなり不安です。ルートが合っているかどうか。ピンクテープも、かなり経年劣化で色が褪せています。見つけにくい。

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しっかしガスってて、本当に何も見えません。誰もいないし。自分の歩く足音と、呼吸音と、熊の鈴除けだけがこだまする... 不思議な空間...

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9:20、白髪山から 1 時間くらい歩いたところで、ブルーシートと遭遇しました。

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最初は不気味でしたが、よくよく見ると防鹿用の道具でしたね。

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防鹿用道具の近くに、ようやく看板が。ちょっと安心しました。

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分かりにくい... けど、白髪山から 2 km 歩いてきたんですね。

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どうやら剣山への分岐点のようでした。ここから 12.5 km で剣山... そりゃ歩けねえ。

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近くには三角点もありました。

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しかし何も見えない... 不安になる...

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どんどん進みます。あ、ちょっと雲が切れてきたかな!? 三嶺、見えるかな...?

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いまだ、自分が目的地としている山、三嶺を見ることなく、9:40、韮生越に到着。

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三嶺まであと 3.2 km ! もう直ぐ!

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10:00、カヤハゲを通過。

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なんか標識は壊れてるし、あたり一面霧だし、本当にさびしい...

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とても寂しい世界...

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さあ、三嶺まであと少し!な気がする!

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10:30、ウワサに聞いていた、山頂直下の大岩が目の前に!

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右側に鎖がついているので、これを頼りに登っていきます。きっつー。

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大岩登りきった! と思ったら、まだまだ鎖が... 要するにそれだけ急登が続くっていうこと。いやこれ、登るのはいいんですが、帰りどうしよう...

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鎖ゾーン終わり!

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笹原の稜線歩き! 晴れていたらきっと美しい... はず...

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なんかもう、本当、あの世へ続く階段。

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このあとも急登が続き、11:00、いよいよ...

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三嶺...

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三嶺山頂...

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三嶺、山頂だあああああ!!!!!

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頂上にいた知らないおじさんに記念撮影をしてもらって、三嶺ヒュッテ方面へ。晴れてたら西熊山まで歩けるじかんだったね...

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ガスってて何も見えない...

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三嶺山頂付近の見残池... きっと晴れていたら爽快な気分になれたはず...

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ヒュッテに到着。

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中はかなりきれいでした。

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いつもの、コンビニおにぎり。で昼食。

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三嶺ヒュッテから見残し池。

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ヒュッテと池をあとにします。次は晴れているときに来たいですね。

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と、思ったら、やっといい感じに晴れてきました。

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三嶺の山頂方面へ。下山のため。

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ようやく、三嶺の美しい山容を確認できました。間近だけど。

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登って登って...

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再び三嶺山頂。下山開始、といきたいところですが、霧のせいでどこの方向へ行けばちょっと迷いつつ...

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12:10、下山開始です。

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この急峻な道を降りなければいけない... かなり慎重に降りていきました。

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降りてきたところ。頂上方面をぱしゃり。もう霧で頂上の様子はうかがえません。

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この、なんとも言えない、違う世界へ誘われている感。

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再び大岩に。

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慎重に。降りていきます。

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カメラを撮る余裕はあるのですが...

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帰りは少し、太陽が顔を覗かせる時間帯も。

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太陽が出るとちょっと暑いですね〜〜〜

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広範な様子もだいぶ見えるようになってきましあ。

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青空! うれしい!

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14:30、再び白髪山に戻ってきました。白髪山山頂は再びのガス...

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さあ、白髪山からも下山しましょう。あと少し!

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15:20、無事下山しました!

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白髪山登山口の小屋でしばし休憩...

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しかし、わたし以外、もう誰もいない...

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レインウェアもかなり汚れましたね。靴下もぐちゃぐちゃです。

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着替えて休憩〜〜〜

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以上、白髪山から三嶺へ、ピストンコースの紹介でした。

 

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