日曜ということで、午前のうちに仕事を終わらせ、午後の大きな予定は高知アグリ・データサイエンス・ラボ定例会。今回のテーマも、前回に引き続き、LoRa。
LoRa は LPWA = Low Power Wide Area の規格の 1 つ。Wi-Fi に代わる省エネ通信システムとして IoT への応用に注目を集めています。
LoRa についてより詳しくは以下のリンクを参考。
LoRa を知ったのは 3 月に参加した IoT 系のセミナーだったのですが、
そこで、上記リンク先を参考にしてほしいのですが、クリアリンク社製の LoRa 通信モジュールが紹介されていて (というかメーカーさんのプレゼンでした)、通信モジュール、1 つ 2,000 円! 手軽に IoT 実験! ということで、1 ヶ月くらい前から取り組んでいます。
前回の定例会では、2 つの Raspberry Pi 間で LoRa で通信できるか、とりあえず机の上で実験。今回は、前回を踏まえ、通信できる範囲・距離を計測。
モバイルバッテリーを、LoRa を取り付けた Raspberry Pi へ接続し、いざ、ご近所うろつきレッツゴー。
と、ご近所うろつきのその前に、農業用ハウス内へ。今回、LoRa はハウスの中で使いたい、ということなので。
結果、発信側の LoRa から 90 m ほど離れたハウス内で、受信を確認。
さらに試験しようということで、ご近所うろつきを本格的にスタート。
結果、発信側から 800 m くらい離れていても、受信することが分かりました。
障害物がありつつも 800 m 離れたところでも電波が届くとなると、農業用 IoT 用途として充分ではないでしょうか。
今後は、Raspberry Pi に温湿度計センサー、CO2 センサーを取り付け、LoRa でセンサー計測値を通信できるか、を実験します。
成功するとまさに「ローコスト」の農業用 IoT システム。いま農業用ハウスに設置している、IoT センサーは、Wi-Fi 通信なのですが、通信事業者と契約しなければいけないし、消費電力も大きいので、けっこう不便なんですね。そう、Wi-Fiは不便なんです!
対して LoRa だと、通信量は少ないですが、3その分、モジュールを買って終えばあとは無料、つまり必要な予算はランニングコストだけだし、消費電力も少ない。数値をセンシングする系の IoT システムが、単なる数字を飛ばしているだけなので、画像とかは送らないし。そうなると LoRa でも充分かな、と考えています。
あとは、実際にセンサーをつけて、農業用ハウスで、実験をするだけですね。