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日記系雑記ブログ: 農業、データサイエンス、自然

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いつからウクライナ侵攻への関心が薄れていったのか: 2023 年 2 月 24 日

侵攻が開始された日はそれは驚いて、もうそれは四六時中、スマホを片手に、何か新しい情報はないかと、状勢が気になって仕方ありませんでした。

昔の仕事の仲間が (半年程度、一緒だっただけですが) ウクライナ出身だったから、勝手に親近感を持っていたというのもありました。

住宅地を飛び交うヘリ、マンションに突き刺さるミサイル、足を吹き飛ばされて狼狽している妙齢の女性といった映像が SNS で流れてきているのを見て、「ああ、これは今、歴史を見ているのだ」と確信しました。

物価が安いとは言え、日本と同じようにマクドナルドもスターバックスもあって、スマホも使えて、見た目は (私のような日本の田舎っぺからすると) アメリカ人やらイギリス人やらと変わらないような人たちの生活が、破壊されている。

自分の生活と地続きとも思える人たちが戦火に巻き込まれる様子に、大変心が痛みました。同時に、私の中の隠れた差別心に辟易しました。シリアにもガザ地区には、私はウクライナほどの関心を寄せていなかった。

「この程度の紛争は、世界中で起きてるんですよ」。テレビのゲストコメンテーターが言いました。事業家かなんかか知らないけど、カネ持ってるからってウエメセ意見かよ、と呆れながら、同時に、ただ無知なだけの自分にも呆れました。

ネットのアルゴリズムに行動も思考も支配されている私たちは、休憩の度にタイムラインを開くよう調教されています。いくら自己批判をしても、習性として、ウクライナの情報を集めるように仕組まれているのです。

避難準備をしている人たちにミサイルが直撃する映像も目にしました。幼い少女を含む親子 3 人が、犠牲になっていました。鮮烈に覚えています。スーツケースを握ったまま、鬱無背に倒れ、もう 2 度と動くことはない。

ブチャの惨状の無修正映像が出回る頃には、犠牲の様子への感覚は、侵攻以前に比べたら完全な麻痺状態になりました。

おぞましい。

もっとおぞましいのは、徐々に関心が薄れていくことでした。

安倍元首相襲撃事件以降、また、サッカーワールドカップカタール大会以降ですかね。さらに年も明けて、いつの間にか、ウクライナのニュースは追わなくなりました。

もちろん、今すぐ侵攻が終わってほしいという気持ちは今でも変わりません。

そして、この 1 年で日本に醸成された軍備肯定の雰囲気に、相変わらず居心地の悪さを抱いています。

私は戦争反対です。

頭空っぽの平和ボケだと言われても、世界中の人が武器を捨てれば、戦争は起きないと思っています。

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