果樹は食用になる果実や趣旨を生産する樹木ですが, 果樹には, 大型の蔓性植物や, 木質の堅い部分を有する多年生草木も含まれます. 熱帯, 亜熱帯, 温帯, 寒帯まで多種類の果樹作物が栽培されています. このエントリーでは, 果樹の自然分類と人為分類についてまとめました.
園芸作物の分類についてはコチラを参考にしてください.
自然分類
ヤマモモ目 | クルミ目 | ブナ目 | イラクサ目 | ヤマモガシ目 | ビャクダン目 |
タデ目 | ボロボロノキ目 | アカザ目 | ウマノアシダカ目 | ケシ目 | バラ目 |
フロウソウ目 | モクセイ目 | アカネ目 | オドリコソウ目 | タコノキ目 | ガンコウラン目 |
ツルウメモドキ目 | ムクロジ目 | クロウメモドキ目 | アオイ目 | ツバキ目 | サボテン目 |
ジンチョウゲ目 | ミソハキ目 | テンニンクワ目 | セリ目 | シャクナゲ目 | サクラソウ目 |
カキ目 | テンナンショウ目 | ホシクサ目 | ユリ目 | ショウガ目 | ショウ目 |
人為分類
- 生態や栽培地帯によって, 落葉果樹 ( 温帯果樹 ) と常緑果樹 ( 亜熱帯果樹・熱帯果樹 ) に大別される
- 落葉果樹は, 樹体の大きさから高木性, 低木性, 蔓性果樹に分けられる
- 落葉性高木性果樹は, 果樹の由来する花器の種類や果実の特性から, 仁果類, 核果類, 漿 ( 液 ) 果類, 殻 ( 堅 ) 果類に分類される
仁果類
- 温帯果樹の代表的分野
- バラ科のリンゴ, ナシ類を含む
- 子房下位かの花から花托が肥大して果実になった偽果. 可食の大部分は果托の皮層
- 中果皮はほとんど発達せず, 果托の瑞と同様な柔組織になる
- 内果皮は革質化し, 趣旨を含む 5 心室を包蔵している
核果類
- バラ科サクラ属に属する
- モモ, サクラ, スモモの 3 亜科に類別される
- 果実は子房中位花から発達した真果
- 外果皮は表層の外皮になる
- 中果皮は多肉な可食部になる
- 内果皮は硬い核になる
漿果類
- 果実は多肉, 多漿で, 多量の果汁を含む
- 植物学的には多分野にわたる
- カキ, ブドウは子房上位花から発達した真果. 外果皮は薄い皮膜で, 中果皮が可食部, 内果皮は趣旨に接した薄膜状
- イチジクは隠頭花序を形成し, 多数の小石果は果托組織の内面に密生する複合果で, 果托の内皮層とともに発達した偽果
- ザクロは子房下位の花から発達した偽果. 可食部は種皮が変形した多肉になったもの
殻果類
- 植物学状の近遠に関係なく, 利用部分に関係して類別されている
- クリ, クルミ, ベカンなどは子房下位の花から発達した偽果. 外・中・内果皮は硬い果皮 ( 殻 ) で, いわゆる殻果を形成し, 可食部は種子の子葉
低木性果樹
- 樹体が灌木状の小果樹
- 温帯から亜熱帯で栽培される
- 生果より加工用果実として利用される
- スグリ類およびコケモモ類の果実は子房下位花から発達した偽果で, 花托組織と子房壁がともに発達している. 可食部の大部分は子房壁の中果皮および胎座の発達した部分
- キイチゴ類は 1 つの花の花托上に多数の雄蕊が発達した集合果. 個々の小果は真果だが, 果実全体は花托組織がともに発達した偽果
亜熱帯果樹
- 常緑性で世界中の広いオンd何地域まで栽培を広げているカンキツ類, ビワ, ヤマモモ, オリーブなど
熱帯果樹
- 基本的に熱帯の環境に生態的に適応したもの.
- 樹木だけでなく, 果実を生産する蔓性植物, 多年生草木植物も含まれる
補足記事