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高海千歌とJAとのコラボへのクレームは、納得できるものではない

テレビ・アニメを中心に複数メディア展開しているラブライブ! サンシャインの主人公、高海千歌が、非難の対象になっています。

発端は Twitter、2 月 13 日の華月法里さんの発言でした。

要するに、JAなんすんと、ラブライブ! サンシャインとのコラボ企画で展示された、高海千歌のイラスト展示パネルが、公共の場に相応しくないと、言いたいのでしょう。

公共の場に萌えアニメ・キャラクターのイラストが展示されることで、それが非難の対象になるのは、SNS (というか Twitter?) 何度も繰り返されてきたことです。今回もそうちの 1 つということで、わたしとしてあまり気にもなりませんでした。

ラブライブ! サンシャインは好きな作品です。全話見ましたし、アニラジも聴いています。そもそもラブライブ!シリーズが好きで、次の「虹ヶ咲」シリーズも楽しみにしています。いや、正直言うと、観るかどうか迷ってますけど。というのも、「京アニ放火事件」以降、どうも深夜アニメを観る気になれないんですよね... いや、深夜アニメを観続けることが、京アニ支援につながるのは分かってるんですが...

ということで、最近は深夜アニメから遠ざかっていることもあり、さらに、Twitter からも遠ざかってしまったので、「あー、なんかまた知らないところで知らない人たちが盛り上がってて元気だなー」くらいにしか思っていませんでした。

いや、ちょっと言い過ぎでしたね、やっぱり気になっていたことがあって、それは高海千歌役の声優さんのことです。高海千歌が非難されることと、少し前の「宇崎ちゃん献血ポスター」への非難との決定的な違いは、高海千歌と声優・伊波杏樹さんが分かち難く結びついていることにあります。高海千歌を非難することは、生身の女性である伊波杏樹さんを攻撃することに他なりません。

ただ、それでも、Twitter 上での、クレーマーとオタクとの煽り合いの段階であれば、そんな気にする必要はないかな、と思っていました。しかし、騒動は Twitter 上だけでは終わらりませんでした。2 月 16 日、高海千歌のイラスト展示パネルが撤去されたのです。

コラボ企画への非難の問い合わせが多ければ、その対応に労力を割くより、非難を受け入れてパネルを取り下げた方が、運営側のコスパが良いのは分かります。しかし取り下げることで、伊波杏樹さんへの心的なダメージはかなり大きいだろうと推測します (そうでもなかったらすみません (←誰に謝ってるんだ?))。伊波杏樹さんは埼玉県出身です。自身が演じたアニメキャラクターを通じて、出身地ではない静岡県を盛り上げるという、自分の仕事が、非難の的になり、そしてその非難が非難として受け入れられたという事実が、一人の女性へ与えるダメージは計り知れません。

ただ、それでも、ラブライブ!側とイラストレーターとの打ち合わせ、コンプライアンス会議などを繰り返すことで、次の機会からは避けられる問題だと思います (クレーマーにエンタメ作品が屈するのは納得できませんが)。そうだと思っていました。しかし残念ながら、「次から避けられる問題」という認識は甘かったようです。

クレーマーはあたかも、ラブライブ! の、高海千歌の、そして伊波杏樹という生身の女性の次の機会を奪うかのように、伊波杏樹への攻撃を始めたのです。

伊波杏樹は、架空のキャラクターではなく、生身の人間です。ラブライブ! という一大コンテンツの主人公声優として、多大な努力をし、演じ、歌い、踊ってきた女性です。たとえ、今回のコラボは公共の場にふさわしくないというクレームが正しかったとしても、伊波杏樹を攻撃するのは絶対に正しくありません。

そもそもクレーマーの意見が正しいのであれば、伊波杏樹もまた被害者で、守られるべき存在でしょう。上記のまとめで引用されている。伊波杏樹へ攻撃した Twitter アカウントは、そういったニュアンスのある発言をしていると思いますが、守るべき対象への言葉とは思えません (このアカウントの真意は、アカウントが凍結されているため、確認できませんでした(2月18日16:30現在)。

こういった萌えアニメキャラクターへの非難を続ける人たちは、しばしば「フェミ」と称されます。フェミニズムフェミニストの略称ですね。しかし萌えアニメキャラクラーへ非難しているような人たちをフェミニストあるいはフェミニズムだとは思えません。せいぜい「自称フェミ」がいいところでしょう。

インターネット上で悪目立ちする自称フェミの行動は、19世紀半ばまで遡ることのできる「フェミニズム」の歴史を、理論を、しっかり学び、研究してきた者の行動とは思いにくいです。

こういった歴史・理論を学ばなければ、フェミを自称してはいけないとか、活動してはいけないとまでは言えませんが、フェミニズムの蓄積を謙虚に学ぶ姿勢を見せなければ、フェミニズム自体へのマイナスの影響になってしまうでしょう。

わたしは男性です。フェミニズムの理論は、男性には理解し難いと言われます。もしかしたら「伊波杏樹は守られるべき対象なので、今回の件で直接コンタクトを取ろうとする場合は言葉を慎重に選ぶべき」や「自称フェミはフェミニズムの歴史・理論を謙虚に学ぶべき」というわたしの意見は、男性らしい意見で、フェミニズムの理論からすると(「理論」「歴史」という考え方自体が、フェミニズムに適さないのかもしれません)、愚かなのかもしれません。

それでもやはり、高海千歌を通じて現れる伊波杏樹という存在の心境を推測すると、今回のクレームや、クレームへの対応は、納得できるものではありません。

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ちなみに。「宇崎ちゃん献血ポスターコラボ」の件、作品に思い入れないので、これもまたどうでもいい〜、て感じだったんですが、コラボ第2弾のクリアファイルが、ポスター非難派から称賛されてたのはちょっと怖くなりましたね。

「宇崎ちゃん」作者は、(自称)フェミの意見は取り入れてないと言っていますが、イラストや漫画のプロでもなんでもない人たちが、公共の場にふさわしいかどうかで作品の良し悪しをネット上で放言し合う... これだと面白い作品は生まれにくくなるのでは... ちなみにクリアファイルの漫画、ぜんぜん面白くない... ポスターの方もどうかと思うけど、まだ「ドキッ」とする部分がある分、面白いと思う...

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