高知と農業、あと哲学とか

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独身こじらせすぎてお遍路さんになった

世間的に見れば、わたしくらいの年齢の男性が一人で四国遍路を周り始めると「ああ、ついに独身のこじらせが過ぎたな...」と判断されるのは重々自覚していますが, ついにそのこじらせを発動させてお遍路さんになりました.

お遍路さんになったと, 四国遍路を巡礼し始めたと言っても, 週末を使って, 車で, 月 1 くらいのペースで回れたらいいな, というくらいの意気込みですので, 本格的なものではありません.

ちなみに今回のわたしの場合のように, 週末を使うなどして「途切れ途切れで」少しずつ八十八ヶ所を巡礼する遍路を「区切り打ち」と言います ( 1 回で全て巡礼しきることを「通し打ち」と言います).

四国遍路を始めた動機としては..., 観光が半分, もう半分は, ここでは書けないような, 人を傷つけてしまった過去があるので, その過去を見つめ直したいという, エゴイスティックな, いや〜な思いです.

本当にいや〜な思い.

始めたのは 2019 年 9 月 22 日. この日にも意味はあると言えばあるのですが, 本ブログでは割愛します.

準備として, お遍路用品を購入しようと, 巡礼出発日 1 週間前に思ったのですが, けっきょくどれを用意していいか分からず, お遍路のための道具は一切持たずに巡礼初日を迎えることになりました. 頼りになるのは, 車遍路用のガイドブック 1 冊だけでした.

昼少し過ぎに高知市にある自宅を出発, 徳島県は鳴門市にある一番霊場, 霊山寺を目指しました.

道中, 馬立サービスエリアでいのししカレーを, 吉野川サービスエリアで阿波尾鶏天丼をいただきました. 阿波尾鶏天丼, お肉がすごくやわらかくて美味しかった.

 

【目次】

 

第 1 番札所 霊山寺

徳島自動車道を, 一番霊場のある鳴門市のインターチェンジで下車したのが 15 時少し前. 15 時になるかならないかくらいで, 霊山寺に到着しました. 霊山寺には無料の, 広めの駐車場があります.

何しろこちらは, はっきり言って丸腰です. 何をどうして良いかわらかない. とりあえず来てみた. 総合案内所という看板の掲げられた建物があったので, そこへ入りました.

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「初めてなんですど, どうすればいいですか?」という, 大変大胆な質問をするためでした.

霊山寺の総合案内所は, 後から分かったのですが, 納経所でした. 納経所というのは, 元も子もない言い方をすれば, そこの寺へ行った証 = スタンプをもらえる, スタンプラリーのスポット的なところです. 

霊山寺の総合案内所は, 納経 (=寺へ行った証のスタンプをもらう行為) のほか, 初めて四国遍路をする人への説明, そしてお遍路用品の販売もあります. つまり. 丸腰で, 何も用意せずにいきなり四国八十八ヶ所の出発点 = 霊山寺へ行っても, 四国遍路を始めることは可能だということです! いちおうね! 

総合案内所に入って最初に目についたご老男に,  「初めてなんですけど...」というものすごく曖昧なあいさつをすると, その方は, 霊山寺だけか, 八十八ヶ所全部か, と尋ねてきました. 全部だ, と答えると, 説明するための別の男性が呼ばれ, 出てきました. そこで, 四国遍路のうすいガイドブックをいただき, これを元に, 一通り, 八十八ヶ所を回る上での説明をしてもらいました. 

そこから分かったことは, 四国遍路がかなり自由 = 巡礼者次第な巡礼だということでした. いや, 巡礼についてわたしが何か先入観をもっていたわけではありませんが. 市販のガイドブックに書かれているような, インターネットで検索したらでてくるような, 道具を揃えたりしなくても, お経を読んで納経すれば (=スタンプを押してもらえば), 回ったことになる. どういった道具を, どの程度揃えるかは, 信仰の気持ち次第だ, ということです.

男性の説明を受けながら, わたしは当初, 巡礼者次第だという四国遍路の在り方をあまり理解できませんでした.「市販のガイドブックにはこれこれこれを揃えろ, と書いているのに, この人はなんで「なんでもいい, お経を読んで納経してもらったら」と言っているのだろう...」と不思議に思っていました. が, 説明を受けているうちに, 男性とコミュニケーションをとっているうちに,「ははーん, そういうことか...」と, 巡礼者次第だということを自分なりに納得しました.

なお, このあと 1 〜 3 番札所を回るのですが, お経を読むことすらしなくていい, 納経さえすればいい (お経を読まずに納経というのは意味不明ですが), システムとしてはそれで成立しているということが分かりました (八十八ヶ所全部回ったらまた違う印象をもつかもしれませんが).

四国遍路巡りの説明を一通り受け, そして「かなりゆるい」と理解した私は, 総合案内所で納経帳, お札, 頭陀袋, 数珠, 線香, ろうそく, ライターを購入しました. 計 7,500 円くらい. 白装束や杖, 笠は購入しませんでした.

納経帳は, 寺へ行った証 = スタンプをもらうためのノートです. 仏教っぽいデザインのノートがふつうですが, 別にそういうでなくてもかまいません. また, 白装束や掛け軸にも納経してもらえます. たとえば要するに, 白装束を着て八十八ヶ所を回れば, 寺を訪れるたびに白装束にスタンプが増えていくわけです. 

ちなみに霊山寺で納経帳を購入すると, すでに納経印が押されています (「押されている」というのは不正確で, 実際は筆で手描きで描かれます),

さて, 一通り (自分なりの) 道具を揃え, 参拝手順の説明も受けたところで, いよいよ四国遍路スタートです.

参拝手順を簡単に説明すると..., 納め札, 線香, ロウソク, お賽銭を納め, 合掌してお経を唱えます. 参拝する箇所は 2 箇所で, 本堂と大師堂. 肝心のお経ですが, 四国八十八か所で無料で配布されているガイドブックに掲載されています. 参拝が終わると, 納経所へ言って, 参拝した証をもらいます (有料).

納経所を出るとすぐ, 霊山寺へ続く赤い門があります. これをくぐると...

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仁王門です.

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参拝の順番は, 本堂 → 大師堂がふつうなのですが, 霊山寺, 仁王門をくぐって左に, 大師堂が目立つ形で見えてきて, わたしは大師堂を本堂と間違え, 先に大師堂から参拝してしまいました.

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あとでこちらが本堂だと気付きました.

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慣れない手つきでろうそくを立て, 線香に火を着け, ふだを納め, そして手を合わせました. ここでお経を唱えないといけないのですが... この時点でそういった発想がなく... というかお経を唱える, そのお経の意味が分からず, ただ無心で手を合わす, プチ・マインドフルネス的な行いをしてしまいました. 

無料で配布されている四国遍路の薄いガイドブックに, お経が掲載されていることを知ったのは, 後日になってからでした.

本堂で参拝した後, もう一度, 大師堂へ戻って参拝し直しました.

第 2 番札所 極楽寺

初めての四国遍路での参拝を無事 (?) 終了させ, 第 2 番札所, 極楽寺へ.

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極楽寺は本堂へ行くために石段を登らないといけません.

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二度目の参拝. ちなみにここでもマインドフルネス的な行いをしてしまいました.

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極楽寺の大師堂.

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大師堂では, タイからきたお遍路さんから, 記念の (?) キーホルダーをいただきました.

霊山寺では, 納経帳にすでに納経されていたので, 極楽寺で初めて, 自分から納経を依頼しました. かなり事務的でした...

第 3 番札所 金泉寺

つづいて第 3 番札所, 金泉寺.

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本堂. やはり読経の意味が分かっておらず, だまって手を合わせてプチ・マンドフルネス的なことをしてしまいました.

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金泉寺の大師堂.

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17 時, 納経所が開いている時間も終了ということで, この日は金泉寺まで. 車遍路ではありますが, 2 時間で 3 ヶ所, うち霊山寺では 1 時間ほど説明を受けましたので, まあまあのペースではないでしょうか. もう少し時間に余裕を持って, 境内をろいろ見回ってみたい気もしました.

独身こじらせおじさんが四国遍路を回り始めた感想

先述の通り, けっきょく四国遍路とは何なのか, 何を以って「八十八ヶ所回った」と言えるのか, というと, 納経書で墨書・朱印をいただくこと, 元も子もない言い換えをすると, スタンプをもらうことなんですね. つまり, これまた元も子もない言い方をすれば, 四国遍路とは壮大なスタンプ・ラリーということです.

こういう言い方をすればあまり大したことないような気がしますが, しかし, 車であれ自転車であれ歩きであれ, あるいは観光バスであれ, 八十八ヶ所すべて回るのは決して簡単なことではありません. どういう手段であれ, 実際に自分で各お寺ごと, 全ヶ所で手を合わせることで, 最後, 終わったときに感じられる何かがあるはずです.

自分の場合は週末を利用して時間をかけて回る予定なので, 終わるのが何年先になるか分かりませんが...

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