知人が県外から高知へ遊びに来る、ということでどこへ行きたいか尋ねてみたところ、「川!」とリクエストがあったので、仁淀川へ行ってきました。実は自分も、高知県民でありながら仁淀川を上流へたどったことはなく、今回が初体験。
ネットで調べて、どうやらにこ淵、安居渓谷、中津渓谷のあたりが楽しめるらしく、自分の住んでいる高知市内からそう遠くない。もしかして頑張ればすべて制覇できるのでは? と思い、計画・実行。
2 月のいちばん寒い時期、高知でも山間部は雪が降りますので、行けるかな〜、どうかな〜、と不安だったのですが、問題ありませんでした。
【目次】
1. 高知龍馬空港から仁淀川河口
高知龍馬空港で友人を迎え、出発したのが午前 9:00 過ぎ。
そこから仁淀川の河口まで一気に移動しました。
ちなみに今回の移動はすべて自動車です。もちろん。
仁淀川河口には、道の駅「南風」(と書いて「まぜ」と読みます)があるのですが、今回はスルー。
2. 仁淀川河口からにこ淵: 土佐和紙工芸村
そのままにこ淵へ向けて一気に北上しました。10:30、途中、休憩のために、道の駅「土佐和紙工芸村」に立ち寄りました。
直売品を見て回っていると、気になるモノが。
「その他」とは?
これは松ぼっくり・・・?
サルノコシカケ・・・?
「その他」て何やねん! と思ったんですが、 1 枚目は屑米? ですかね。100 円。無駄のない農業を営んでいるのかな、という印象ですが、2 枚目は松ぼっくり? デカい! 500 円! 何に使うんだ! ていうかこれは生産者さんの所有している圃場で採れたモノなのか? 何なの! そして最後はサルノコシカケ、なんと値段 2000 円! 高い! 高級食材!
と、一通りはしゃいで再出発しました。
経路はだいたい地図の通りですかね。
194 号線を西条方面へ向かって北上、そして途中、グリーンパークほどのへの分岐がありますので、グリーンパーク方面へ。
そのまま道なりに進むと、見えました。にこ淵です。
3. にこ淵
11:30、にこ淵に到着しました。高知龍馬空港からすると、かなり山奥に来てしまった感がありましたね...
見上げれば、壮大な「山」の風景が広がっていました。
にこ淵は、水神の化身とされる大蛇が棲むところとされ、地元の方は近寄らない神聖な場所です
ええ... そんなところに来てしまったの...
そしてこのいかにも怪しげな、
急な階段 (?) を下っていくことになります。
いきなりの鎖。これは体力に自信のない方はヤメておいた方が良さそうですね。
慎重に下っていくと、美事に澄んだ「淵」が見えてきました。
もうすぐです。
う、美しい・・・
これが仁淀ブルーか... ため息のでる美しさですね。
仁淀ブルーのブルー具合を本格的に楽しめるのは、8 月下旬から 1 月末くらいの、昼間だそうで、ということは、けっこうベストシーズンに来れたかもしれません。人もそんなにいませんでした (でもいました、観光客...)
下流の方の景色はこういった感じ。
にこ淵の時点で 12:00 前、ということは、このまま順調に行けば、安居渓谷と中津渓谷、両方楽しめるのでは? と思い、安居渓谷に向けて出発です。
実は、にこ淵をさらに上流に向けて進むと、もう 1 つの絶景ポイント「程野の滝」があるんですが、今回は見逃してしまいました。
今回の旅の後半に気付いたんですが、実は、1 つ 1 つが 1 日かけて楽しむスポットだったのでは...?
まあでも、県外からのお客さんと同行ということで、できるだけたくさん楽しめた方がいいじゃないですか!
4. 安居渓谷
ということで、12:40 、安居渓谷に到着。
にこ淵から安居渓谷は、国道 439 号線から県道 362 号線へ入って、ていうルートなんですが、県道へ入るところに標識が立っているので、迷うことはないはずです。
ちなみに県道 362 号線、かなりの「険道」で(笑)、スレ違い無理! な箇所も多々あるので、運転する際には覚悟しておいてください。
しかし、スレ違い無理! な険道をひたすら山奥へ進むと、こういった美しい景色が待ち構えています。
安居渓谷には「みかえりの滝」「荒男谷」「乙女河原」「飛竜の滝」「せり割洞穴」「水晶淵」「背竜の滝」「昇竜の滝」といった見所があります。
今回は安居渓谷でいちばんの見所 (と、安居渓谷で配布されていたパンフレットに書いてあった)「飛竜の滝」を見に行きました。
飛竜の滝は、乙女河原から伸びている遊歩道を 10 分ほど歩いたところにあるんですが、それがコレです。はい、ドン!
なんと二段の滝! 大迫力! 別アングルからはこう!
滝壺の「ブルー」はやはりため息の出そうな美しさですね...
ため息ばかり吐いては今回の最終目的地、中津渓谷へはたどりつけません。ということで、14:00 前、中津渓谷へ向けて出発しました。
5. 中津渓谷
安居渓谷から中津渓谷は、そこまで変なルートはなく、30 分程度で到着しました。
いやもちろん、「険」道 362 号線は勘弁してくれ〜て、なるんですが。
ということで、15:00 前くらい、中津渓谷の探索開始です!
入り口にいきなり「笑いの里」。自らハードルを上げていくスタイルの観光地! 嫌いじゃありません。なお最後まで特に向こうの狙い通りの笑いは起きませんでした。
今回の旅の最終目的地ということで、中津渓谷はかなりすみずみまで見て回りましたよ!
中津渓谷はおそらく、仁淀川流域のなかでもかなり規模の大きな部類に入る公園で、ですので今回訪れたなかで最も観光客が多かったのですが、それでもこの水質! ヤベーです。
そして気になったが、ところどころ赤みがかった岩!
この赤みがかった岩と、美事なブルーのコントラスト、自然のつくる美しさって本当に素晴らしいですね。
中津渓谷は、遊歩道が整備されていますが、しっかりとした運動靴でないと充分楽しめません。
5.1 展望台
ちなみに、経路の途中に展望台へ進む階段があるんですが、途中でなくなってしまうので、階段は登らない方が無難です (2019 年 2 月現在)。ちなみにわたしは道なき道を進みました。
その展望台からの眺めです。
「水」と「時間」のチカラが伝わってくる、実に日本らしい風景。
5.2 竜宮淵
展望台をさらに奥へ進むと、竜宮淵が見えてきました。
上から見下ろす感じでしか見られないのかな、と思ったんですが、下へ降りれそうなところを発見したので、無理やり降りてみました (真似しちゃダメです!)
間近で観るとこの美しさ。
竜宮淵をここまで間近で目にするためには、↓ のような岩をぴょんぴょん飛び越えて行かなければなりません。どうやって進んだの・・・? てなりますよね、ふつう。ですので真似しないでくださいね。
竜宮淵は、県道にかかる橋からも楽しむことができます。
5.3 石柱
では、石柱へ向かってさらに中津渓谷の奥へ向かいます。
途中、こういった吊り橋があったり、
ちょっとした岩間を通らなかったらいけなかったりで、楽しいです。
ていうか石柱って何だよ... と、特に下調べもせずに単なる興味本位で進んでいたので、この看板が出てきても、「え? 何?」て感じだったんですが、
何か橋がかかってまして、
何ですか? 下をのぞくんですか?
あった! これかー! すげー!
中津渓谷の遊歩道の最上流部に千古の水流が彫刻を施した石柱があります。ここは渓谷の中で最も幅が狭く、そして険しい岩盤が切り立ったところです。
この石柱は谷底から約20mの高さがあり、また切り立った岩盤をえぐるようにしてできているため容易にはその姿を見ることができませんでした。
遊歩道が整備され、一般の人々が見られるようになるまでは、ここもまた幻のポイントとして地元の人達だけに知られた名所でした。
出典: 中津渓谷|仁淀川町
5.4 雨竜の滝
ということで、中津渓谷を入り口方面へ戻っていきました。往路で見られなかった「雨竜の滝」を見ました。往路では先に展望台へ行ってしまったので見られませんでしたが... 順番的には、こちらを先に観るみたいですね。
こちらも、赤い石に覆われた天然の迷路を進んでいくと...
雨竜の滝です。美しい。
ということで、正確な時刻は記録していないので忘れてしまいましたが、16:00 過ぎには、中津渓谷の入り口まで戻ってこられました。
仁淀川、今回、初めてじっくり楽しんだんですが、まだまだ高知には行けてないスポットがたくさんありそうだな〜〜〜、て思いましたね。
次こそ三嶺に登るぞ...!