高知と農業、あと哲学とか

農業のこと, 高知のことなどなど. ゆるゆる更新する雑記ブログ

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志和から小鶴津へ: 高知は海辺の消滅集落につづく断崖絶壁の道を歩く

限界集落, あるいは完全に人のいなくなった「消滅集落」と言えば, 山奥も山奥, 中山間地域といった印象があります.

たとえば, 自動車の通れる道路のない, 徒歩以外はトロッコでしかアクセスできない集落, 十家集落は, 想像の通りの限界集落ではないでしょうか.

しかし, 平野部が極端に少ない高知県においては, 限界集落は山間部だけではありません.「一体, 人はなぜそこにたどりついたのか!?」と本当に不思議に思えて仕方がない集落が, 海沿いにも存在します. 特に山と海が極端に隣接している箇所の多い, 高知市から足摺地方へかけてのいわゆる西部エリアに見受けられます.

確かに, 山間部に比べ, 海沿いの集落はまだ「マシ」かもしれませんが, コンビニなんていう便利なものはありませんし, 場合によっては小学校すら山を越えていかなければなりません (海沿いの集落で, です). 

写真は上ノ加江地区から矢井賀地区へ向かう途中 (だったはず... すみません, 記憶が曖昧で...) の海岸沿いの道路です.

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青すぎる海と空, そして深い緑の山の共演にほれぼれするような景色です.

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この付近の集落からは,「限界」とはいかずとも, 都市の生活に慣れ親しんだ者にとってはけっこうハードモードな生活を強いられている暮らしが見えてきます.

矢井賀地区をさらに海沿いに西へ進むと, 志和地区に到着します.

写真では少しわかりにくくて申し訳ないのですが, 志和地区をさらに西へ, 海岸沿いを進んだところに, 大鶴津という消滅集落 (限界集落ではなく) があります. 今回の目的地はこの大鶴津.

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大鶴津についての情報は, そこがけっこうヤバめの消滅集落であることが, ネットに数件あります.

なお, 志和地区は, 海岸にキャンプのできる海水浴場があったり,

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あとは米豚といって, 米を飼料にした豚の飼育がさかんです. 米豚, おいしいですよ.

豚舎はものごっつ臭いですけど, そのものごっつ臭い豚舎の側を通って山奥の方へ, 西へ西へ進むと, やや開けた, 海を見下ろすことのできるところへ出ます.

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そしてそこには, この付近のの地質がとても貴重であることを教えてくれる看板が出ています.

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しかし, この看板にある, 地質学的に貴重な場所へは, 近づくことはできません (たぶん船じゃないと無理).

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この看板の先には, Summer of Concept を具現化したかのような, 消滅集落へ続く断崖絶壁の道があります. 

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ただ, この道を自動車で通るのは非常に危険です.

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というか現状, 自動車での通行は禁止されています. 進入禁止です. ですので, 先に言っておきます. 自動車では決してこの道路へ進入しないでください (2019 年 7 月 28 日現在). 行った先には何もありません. 厳密に言うと, 誰も住んでいない (であろう) 家屋と, 美しい風景があります. ちなみに, これは本当に謎なんですけど, わたしがこの道を通り, そして大鶴津の手前の, 小鶴津という集落に着いたのですが, なぜか自動車でいらっしゃってる海水浴の先客がいらっしゃいました... どうやってアクセスされたかは謎です... とにかく, 自動車で行くのはかなり危険なのですが, だったら自転車や自動二輪, あるいは徒歩ならどうかと言えば, 野生動物に遭遇します. 今回の, わたしの場合ですが, 登山などと違って, 舗装されている道路ですし, 野生動物との遭遇は完全に頭にありませんでした. しかし考えてみれば, 基本は人がいない領域, 登山道などであれば人がたくさんいるけど, 消滅集落はもう本当に人がいないから消滅した, ていうことなので, それくらい人がいなければ..., 野生動物はいますよね. ですので, この野生動物に遭遇してもオーケーな装備で, 徒歩などの方はこの道路を通行してほしいところです.

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ということで, 大鶴津へ向けて出発したのが 13:16. 

ただ, 夏のこの時期, 歩くのは本当に, 想像上の夏というか, 夏のイマジネーションをかきたてられます.

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誇張でなく断崖だったり,

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振り返れば土砂崩れを見られたりします.

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そしてケータイは圏外に. 怪我なんてしたらもう, 終了ですよ. ケータイ通じませんからね.

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なんて「すごいすごい」とは写真を撮りながら呑気に歩き進めていると, 犬なのか猫なのかよくわからない動物がとぼとぼこちらの方へ歩いてきました. 何だろう...? と少し身構えていたら, なんとイノシシ. 登山中にも出くわしたことがないので, けっこうビビリました. 

イノシシ側がビビって山へ逃げて行きましたが... ていうかめっちゃ足早いですね... あんなんで突っ込んでこられたら確かに人間, ケガしますね...

その後, しばらくたって雰囲気落ち着いたかな〜, と思って進み始めると, もう 1 頭いました... もう 1 頭もわたしに気付いて山へ逃げて行きましたが...

舗装されている道を歩いているので完全に油断していましたが, ここは消滅集落へ続く自動車進入禁止の道. ほとんど人間が通らないので, 野生動物が呑気にその辺を歩いているのは当然だということでしょう.

さて, 野生動物との遭遇しないかビビりながら歩き続けること 30 分ほど. 大鶴津の手前の小鶴津の集落がぐっと近くなってきました.

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そして驚いたことに... 小鶴津の浜には... 自動車が止まっていました... この道を通っていらっしゃったのでしょうか... スゴい... (というか進入禁止なのでは!?)

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さらに 5 分ほどで, 小鶴津の集落へ到着しました.

かつて水田だったであろう跡.

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家が見えてきました.

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水田跡以外はきれいに管理されているようで, 定期的に元住民か親族の方かが訪れていらっしゃるようですね.

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かつては 3 軒の米農家が存在していたようです.

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大鶴津へはここからさらにもう 1 山超えなければなりません. ただ, もうちょっと時間が今回なかったので, 大鶴津へは諦めました.

ヘビにも通せん坊されてしまいましたし.

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小鶴津のこじんまりとしたビーチ. 基本, 人はいません. この日はなぜか先客がいらっしゃいました.

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ということで, 志和から小鶴津へ続く断崖絶壁の道を歩いてみました. 断崖絶壁の道は, 片道 30 分くらいですね, 歩いたら.

歩かれる方は, 野生動物との遭遇は十分に考えられますので, それ相応の装備で臨まれた方がいいと思います.

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