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ブラシノステロイド: 植物ホルモンと農業

農業を営むうえで、植物についての知識は必須です。確かに、その辺の知識がなあなあでも、なんとなく農業できなくはないですが、植物の知識を深めれば、農業が一気に楽しくなります。

植物ホルモンは、植物の知識を深めるためにとっつきやすい分野です。

 

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今回は、植物ホルモンとしてはマイナーではありますが、ブラシノステロイドについて紹介します。

【目次】

 

ブラシノステロイド

植物のステロイドホルモンとして初めて、アブラナからインゲンマメの成長を促進する物質として発見されました。

生理作用

植物の胚軸や節間の伸長を促進する作用があって、ブラシノステロイドが欠損すると、太く・短くなります。

オーキシンとの相乗作用がああって、

 

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ブラシノステロイドオーキシンがともに作用すると、伸長促進効果が大幅に強化されます。

また、葉の成長も促進します。

ブラシノステロイドによって発芽も促進しますが、これはアブシシン酸の発芽抑制作用を抑えるためだと考えられています。

 

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果実の成長にも必要です。ブラシノステロイドが欠損すると、主枝が小さくなったり歪になります。

根の成長は、ブラシノステロイドが低濃度で促進されます。高濃度では抑制されます。
耐病性や耐暑性、耐寒性を高める作用もあります。これらの作用は、エチレンやジャスモン酸の生合成に影響を与えるためだと考えられています。

 

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農業への応用

組織培養において、サイトカイニンと同じ働きをします。また、ですので、オーキシンと合わせて作用させると、細胞分裂を促進します。

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