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人に分かりやすく説明する際の心構え

人に何かを説明する機会は多い. 分かりやすく説明することはとても重要です. しかし, 分かりやすく相手に自分の意図を伝えるのは, 言い換えれば, 分かりやすい説明というのはなかなか難しい. それは, 口頭であっても, 文章上であってもです.

分かりやすい文章のための 2 つの注意点

口頭と文章で「分かりやすい説明」のためのスキルは違うでしょう.

「分かりやすい説明」には, 相手の ( 口頭であれば話す相手/ 文章であれば読む相手 ) 知識力を察知する能力が必要です.

文章の場合, 説明は不特定多数に向けられていると言っていいでしょう. たとえ書かれた文章が, 特定のコミュニティー内へ向けられたものであってもです. その書かれた文章は誰に読まれるか, 書き手は決して予想できません. ただ, それでも, どういった知識をもつ読者が, 自分の書いた文章を読むだろうか, ということを多少は気にする必要があります. しかしながら, それを予想することは大変です. そこで注意点は 2 つに絞られると思います.

  • 自分の得意分野については, 読者が何も知らないことを前提にする
  • 文章のメインテーマは, たとえ読者と書き手の間に共通理解が成立できていると仮定できていたとしても, 初歩から説明する

です. 人は, 自らの得意分野については「これくらいみんなわかってるだろ」と判断しがちです. しかし, 自分のよく知っているからといって, 「みんな」が知っているとは限りません. 自分の得意分野というのは, つきつめれば,「自分しか知らないこと」です. ですので, 文章にする際には, 丁寧に初歩的なところから説明する必要があります ( 口頭の場合もこれは同じでしょう ).

文章のメインテーマを初歩から説明するのは,「書き手はこれくらい知ってるんだぞ」という, いわば信用を得るための技術です. その文章のメインテーマに精通している読み手にとっては, もしかして無駄な説明かもしれません. が, 書き手の信用を得るために, 初歩の初歩から説明しておいて損はないと思います.

んまあね, その「初歩」をどこに設定するかが難しいんですけどね.

学習塾講師の経験で培った分かりやすく説明する心構え

とまあ, ここまでは正直「前置き」です. この記事で伝えたいことは,「分かりやすく口頭で説明」する際の心構えです. そしてそれは至極簡単です. わたしはその心構えを, かつて学習塾に勤務していた経験から得ることができました. ちなみに, 学習塾ではいわゆる「集団授業」を受け持っていました. 10 人, 20 人, あるいはそれ以上の生徒を相手に,「分かりやすい」説明をしなければなりません ( もちろん, 学習塾において説明 = 授業だけが仕事とうことは決してありません. 学習塾の講師に求められていることは定期試験での高得点, そしてその先の入学試験合格です. いや, 違うな, 学習塾の生徒を増やすことだな, 学習塾の生徒を増やすことができれば, 生徒が入学試験に合格しようがしまいが関係ない, ってまあ, その辺は別の機会に ). それは真面目に取り組もうとすると本当に難しい. しかしちょっとした心構えで, 説明がぐっと分かりやすくなります. その心構えとは,

  • 相手の年齢マイナス2歳くらいで話してみる

です.

わたしたちは, 相手が理解できていると思い込みすぎです. ちょっと言葉が悪いかもしれませんが, 話し相手の理解力を高評価し過ぎです. 話し相手の理解力を一旦評価せず, 話し相手の実年齢 ( 実年齢が分からない場合は予想で構いません ) よりも 2 歳程度下だと思って話す. この心構えだけで, 普段自分のしている説明において省いていた部分が明らかになるはずです. そして, その省いていた部分を初歩から説明することで,「分かりやすい説明」に近ずくことができるでしょう.

70 歳, 80 歳といったお年寄り相手には,「+ 2 歳」が有効かもしれませんね.

一筋縄にはいきませんが, 相手の年齢マイナス 2 歳を目安に話すこと, 自分の得意分野についてはごくごく初歩的なところから説明すること, この 2 点に気をつければ,「分かりやすい説明」に近づくはずです.

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