テーマが決まっていない場合, ブログのネタを探すのはけっこうな苦労です.
ブログのテーマが決まっていれば, そのテーマを狭めていけば, 自ずと書くべきことは決まってきます. 広げるのではなく, 狭めることが大切です. たとえば, 音楽をテーマにしたブログを書こうと思った場合, 音楽を聴くのか, 作るのか, 演奏するのか, といったテーマの選択肢があります.「聴く」を選択した場合, それはジャンルのことなのか, オーディオ環境のことなのか, それともまた別なのか, といった選択肢がでてきます. そうしてテーマを選択という方法で狭めていけば, 言い換えれば, 深めていけば, 書くべきことが限られてきます. 究極的に狭められたテーマは, 書き手自身しか持っていない情報です. 読み手の量は予想できませんが, インターネットで公開すれば, 唯一無二の情報になるでしょう. それだけで価値のある文章です. 究極的にとまでは言わなくても, 狭められたテーマは, そのテーマについて日々新しい情報が, 書き手以外から更新されます. 書き手は, その更新される情報を日々, 追跡するだけで, ブログのネタに困ることはありません. ていうっかけっこうそれ大変. どんな分野であれ最新情報を追いかけるのは大変な作業です.
では「何でも書こう」というようないわゆる雑多ブログはどうすればいいのでしょうか.「何でも書こう」と決めたはいいものの, 何を書いていいか分からない場合があります. ていうかそれが悩みですよね. 雑多ブログでは. しかしそんな場合でも, ブログのネタを簡単に見つける方法はあります.
まず捨てなければならないのは,「こんな文章を書くことに意味はあるのだろうか」という考えです. この場合の「意味はあるのだろうか」とは,「読み手にとって有意義だろうか」です. これを考え始めると何も書くことができません. ブログに限らず, 何らかの文章を書く際にその第一歩になるのは, 言うまでもなく「書く」ことです. 「こんな文章を書くことに意味はあるのだろうか」という考えは, その第一歩すら奪ってしまいます. いちばん最初に捨てるべきです.
「こんな文書を書くことに意味はあるのだろうか」という考えを捨てたあと, ブログのネタになるのは, 「日常」です.
情報は, それが多く人の共有されかつ唯一無二であることに価値があります. どういった情報が多くの人に共有されるかどうかは, はっきり言って, わたしには分かりません. しかし, 唯一無二の情報なら確かにあります. それは, 個人の日常です. 個人が日常で経験したことは, その個人だけのものであって, 他の誰のものでも決してありません.
ですので, 雑多ブログでは, まず, 書き手の日常を書くべきです. いわゆる「日記」ですね, 今日はこういうことがあった, というのを, なるべく詳しく書く.
しかしそれではあまりにも芸がないのではないか, わたしはもっと, 商品レビューのような記事を書きたいのだ, と思われるかもしれません. が, そんなことはありません. というのも, 書き手が普段何気なく行っていることは, 誰かにとっては思いもよらなかった問題解決である可能性があるからです.
たとえば, 暑い夏をどう乗り切っているのか, 何か工夫をしている点はないのか. あまりにも当然のようにしていることが, 書き手以外の誰か以外にとっては有益な情報かもしれません. その工夫が, 何か道具を使っているものであれば, その道具についての商品レビュー記事を書くことができます. 夏であれば, 日焼け止めとか, アームカバーとか, おいしいアイスクリームとかですかね. 何も「エアコンの涼しさ比べ」みたいなのをする必要はなくて,「今日これを買って試してよかった」というのを, そういった日常をブログにしたためればいいのです.
道具 = 商品以外であれば, 習慣や気付きといったことも, 書き手にとって当たり前だけど書き手だけの情報であるけれども, 読み手にとっては貴重な情報になるかもしれません.
つまり. 日常のなかで当たり前に行っている「問題解決」を記事にすればいいのです. 単なる日記に, 現状の把握, 問題, 解決案を見出し, それを記事にする. それが, 雑多ブログを継続的に更新し続けるコツだと思います. まあ, 難しいのは「当たり前」に気づくことなんですけどね.